三原議員の質問

①新ゴミ処理施設の地権者との契約や造成工事の進捗状況=環境生活課長答弁「組合の事業であり組合の意見を尊重した回答となる。調整池設置工事はほぼ完成。地権者と賃貸借契約を調整交渉中。用地契約を結んだ後、事業入札を行い、令和9年度末に完成するよう進める」

②住民説明会で、3年間の遅れで積替え作業運び出しを現在の施設を使わずに進めて欲しいとの声にはどのように対応していくつもりか=課長・副町長答弁「3月5月9月と3回実施し、これからも理解していただけるよう丁寧な説明をしていくとの答弁をした」

③業務要求水準書、第2章運営業務1節総則1.運営業務概要3)定義に「運転事業者」「運搬事業者」「処理事業者」各々どの業者を指すのか=環境生活課長答弁「運転と処理はジェムカ株式会社、運搬は四国合同通運」

④業務要求水準書に組合は業務状況の監視をし、是正改善を要求出来るとある=課長・「運転・運搬・処理の業務ごとに、計画・実施の報告を書面で提出する事。年1回以上は組合からゴミ処理施設の現場確認を行う」書面の内容や車両に関するGPS設置は=副町長答弁毎日のゴミの量等が書面の主な報告と思うが、内容と年何回の提出か。また車両の状況確認の2点。運搬についての確認は、詳細が分かり次第議員に連絡する」

⑤ゴミ処理施設は山口県萩市のジェムカと契約だが、ゴミ焼却の場所が変更になる事はないのか=環境生活課長答弁「萩市ジェムカの施設で適切に処理」

⑥運搬業務の契約単価=環境生活課長答弁「1t当り4万40円」

⑦業者の提案書「車両確保費‐運搬事業補償」の補償費とは何か=環境生活課長答弁「令和7年7月から令和10年3月末まで、人員の確保、運搬時の臭気対策への車両の改造費等に関する準備費用」それは合同通運の車両に対してか=副町長答弁「課長の答弁通り」合同通運の車両とは言わなかった。

⑧車両確保費の事業補償費・メンテナンス費・消耗費は、運搬事業費に係る減価償却費に含まれるもの=環境生活課長答弁「車両確保費は、ゴミ運搬業務に関する減価償却費を含まない」

傍聴者意見=課長の答弁発言の冒頭で「組合の意見を尊重した回答」と言われた。組合で協議し出した結果を報告する時、組織の構成員としては決定事項の回答であるはず。自らの組合議会で協議した事の答弁である。前提に使う言葉として相応しいのだろうか。まるで、意見を挟まず決定事項に従う立場の構成員だと聞こえる。組合で板野町長は副管理者である。今回の様な大型事業を進めるとなると、頻繁に協議するべきだろう。日頃から充分に協議が行われていないため、通告質問の域から少しでも広がると言葉が出ない。それは上板町長も同様だ。副管理者としての仕事が出来ていないと感じる。三原議員はまだまだ細かい部分で理解出来ない事柄が多いと言われていた。なのにほとんど再問出来ない状況は議員にとって審議困難。例え再問しても答えは出せないと言われていたらしい。その通りの答弁である。組織運営の怠慢としか言いようがない。お粗末である。④の答弁など、執行部自身は実施状況をもっと具体的に業者とも組合内でも詰めておくべきでないか。この様な状態で組合構成員(首長以下担当職員や議長・副議長)の方々は各自治体が負担する大型事業に不安や意見はないのか。協議不足からくる疑問である。⑤においては「上板町の未来を考える会」が10月22日(火)、直接阿波市長に面会してお聞きした。「萩市のジェムカに持っていく。他の場所へは持って行かない。そういう契約だ」と市長答弁。ジェムカはコンサルタント業務もしている。何か問題があれば他の場所へ変更運搬出来る可能性もあるのでは?「ない」と答えた。また、運搬車両の確認としてGPS機能の取り付けは要望しているのか?「最近は運搬車両には全て備わっているのではないかと思う」と答弁。その時の市長の印象は全く角がない方だが、役職に相応しい実権を握っているのか(リーダーシップ)疑義が残った。子どもたちに負担を強いる事のない市政を目指して頂きたいと思う。だが、早々に脱退した吉野川市(令和7年7月末に新ゴミ処理施設完成予定)の進展を見ると、中央広域環境施設組合の在り方には大きな問題が潜んでいると感じる。それは全ての組合構成員(1市2町)に責任があるのではないか。今後、各議会では充分に審議・協議して頂きたい。