上板町臨時会(2025年8月25日)

開会後すぐ小休に入り、全員協議会(45分間)をする。傍聴席は満席。すぐ始まらない議会に住民は「また長いんか」「開始10時は守ってもらいたいなあ」「10時までに話し合っとたらいいんでないか」等の声あり。

開会後、執行部の説明は省略。すぐ質疑に入る

鈴木議員=組合構成が1市1町となるが、今回は1市2町の予算のまま。この金額を認める事で、新ごみ処理施設計画が進むのか?課長答弁「事業を進めるには、事業継続が確定することが前提にある」「1市1町の積算に付いては縮小しての計算で、現状でいつ予算計上できるかは言えない」 

本浄議員=4800万円の支出内容?補正予算の重み、施設完成に期限がある?(答弁に小休がかかり、村上議員が町長席まで出かけていく場面あり)課長答弁「工事については予定地2万5000㎡の内2万㎡が建屋、後は緑地。ごみの受け入れ年平均1万4千t(1日約40t)。全体予算92億8000万、交付金26億7000万、地方債55憶、一般財源10憶の上板町の7年度の負担金」町長答弁「事業に遅れが発生しない様予算を認めて頂く事が重要。ごみ処理の運営コストは高くなる。1/3の交付金があり、それを除いたうち50%の交付税措置がなされる。現時点では三豊市を参考にしているが、業者の選定、リサイクル燃料等によって変動があり運営費はまだ未定」

その後討論

乾議員(反対)=建設費85憶の積算根拠なし。施設建設予定地25年間の全体費用6億4500万円は高額。処理方式は全国初となり、運営方式と経費は不確定。問題点が多すぎる。金額に妥当性がなく審議に必要な情報が不足しすぎている。

鈴木議員(賛成)=予算が認められれば交付税の負担軽減。反対すると遠距離搬送は続けられず、阿波市単独となる。広域行政は歴代町長が進めてきた構成であり続けていく事が必要。

柏木議員(反対)=広域組合は必要であるが、問題は処理方式と予算にある。新ごみ処理方式の流れの中で、リサイクル原料の受取り先が未定ということ。現在の予算のまま進める事は上板町にとって大きな負担が生じる。今立ち止まり、92憶は見直す事が必要。 

吉岡議員(賛成)=否決する事で、阿波市から脱退要請がくる。違約金が発生するだろう。阿波市との関係を切る事は、ごみ処理とし尿処理事業は自力で運営することになるのでは。一緒に運営する事が大切。

上原議員(反対)=吉野川市が脱退し、続いて板野町も、これが何を意味する。運営の経費は未定で再度の質問にも説明なし。先の読めない分、追加コストの不安。建設費は2020年から39億~73億~そして93憶と高額に。理由は物価高騰による増額、中身の説明が十分でない。予定地は、買取りからいつの間にか賃貸借に、これも詳細なし。不明な部分が多すぎ。

本浄議員(賛成)=組合で20年間やってきて、新施設が出来るまでの2年8ヶ月の遅れは36憶かけて山口県まで搬送。今回の予算、反対すれば阿波市単独の意見もあると聞く。18年前は松尾町長のもと、し尿処理までお世話になりお付き合いが継続する関係性を大事に。  

討論終了し採決

起立少数否決となる。11時半閉会。

賛成議員・・・村上・本浄・吉岡・鈴木・安田

反対議員・・・柏木・上原・岩野・富永・乾・前田

傍聴者意見=討論は6人が発言し、熱を帯びていた。賛成議員は質疑も討論も阿波市との関係を断ち切る事が、最悪の状態を招くという主張だった。切り難いつながりだけを強調し、どの様な既得権を守りたがっているのか、議員に対し不快感が残る討論だった。組合構成自治体の中で対等さが全くなく、上板町は従わざるを得ない格下の立場であると強調している。反対することは脱退を意味をし賛成を投じさせようと、威圧感満載の賛成討論だった。まさに提案内容の中身の審議でなく、理不尽でも組合のつながりを守る既得権保護の考えで、逆に断ち切れない関係性を疑う。議会の存在、責任感、議員として町の財政を守る使命感を忘れ、審議内容から外れた発言で議会に臨んでいた。

 多くの傍聴者は賛成議員に促されて出席されていた。議員と目配せしたり、そうだと大きくうなずき傍聴。閉会後に隣の男性2人が「否決したぞ。さあ明日から、しっかりごみ出ししとかんといつ回収が止まるかわからん。受け取ってくれるとこないわ。」というので「ごみ回収は自治体の基本の仕事。日々回収車が来てくれるし、組合と契約している期間は受取りを拒むことはない。」「2年8ヶ月は山口まで、過ぎれば町独自で民間委託という選択もある。」「計画と予算に問題があれば反対する、議会では当たり前の事。」と言い返したが、男性2人はごみ回収が止まる不安を掻き立てる情報が入っているようだ。私から離れると再び「ごみどうなるんだ、ごみ屋敷になるぞ。」と大きな声を上げて傍聴室から出ていった。

 議会(行政運営や予算について)の審議は賛成か反対かのみ。納得出来ないものに反対するのは議会議員として当然の意思決定である。それで町の将来が決まる。住民も議会が持つ議決権の重さを理解する必要がある。今後、執行部が否決を受け、どう判断するかである。提出された方式と予算について、どの様に組合と対するのか。脱退という道もあるが、反省し見直すのか、そのまま否決されても進めるのか、あくまで首長の権限である。脱退は最終判断。まず、処理方法の変更が必要でないかと思う。これは上板町だけでなく、阿波市にとってかなりの損失が出る方式で、再度、調査・検証すべき。阿波市もそう大きくない自治体である。新処理施設の遅れより、はるかに問題は大きく、将来に渡り自治体に重い負債を背負わせる事になる。首長と議会の意思表示がねじれる事は有り得る。自治体に適切な方向に進んでもらうために、住民から出来る範囲の活動を起こしてみようと思う。