中央広域環境施設組合議会臨時会 (2025年12月23日)
1市1町の組合構成での設備工事費の各自治体負担費用を審議
新ごみ処理施設整備工事費は構成自治体が1町(板野町)脱退したことで、約10憶円の減額。76億452万円。計画通りに進まず、工事開始が遅れる事や入札の不調がある場合を見込み、予算に掛かる債務負担行為も2028年度まで延長。施設建設にはおよそ2年。全体予算は減額でも、構成自治体が減った分、1市1町の負担金は増額となった。2025年度の負担額は阿波市4022万円、上板町1237万円。疑問点はこれから市場調査をすること。委託業者を決め、調査後ごみの質が明確になり、ごみ処理の流れが具体化する。だが既に処理計画を立て、詳細な説明が出来ないまま施設建設を強固に進めている状態。
全員協議会(質疑応答)阿波市議8人・上板町議3人出席
●阿波市後藤議員=コストが不明?答「業者が決まっていない時点では、今後の事に」
●阿波市木村議員=調査の設定?答「発酵乾燥後、3種類に分別しゴミの質を調査する」
●阿波市吉田議員=市場調査委託に手を上げた5者の違い?答弁「1者は実際に実用、3者は処理稼働中、1者は調査や提案が可能」
●阿波市藤本議員=委託業者の絞り込みは?調査する業者が実証実験するのか?答弁「5者は調査のみに手を上げた。業者選定後どの様なゴミになるのかを実験する。処理業者が受け入れられるプラごみかどうか」(市議の質問は意見説明の部分が長く、何を聞きたいのか分かりにくい)
●上板町乾議員=発酵乾燥後のごみを自治体がどこまで分類?答弁「実証実験でゴミの質を確認し、法33条に合うパートナーを選定。プラ分別は委託業者のスキルにもよる」
臨時会 阿波市議8人・板野町議3人・上板町議3人出席
阿波市議=笠井安之・三浦三一・木村松雄・吉田稔・松村幸治・藤本功男・後藤修・北上正弘
板野町議=松浦昶・水口昭彦・根ケ山昇 上板町議=安田孝子・村上浩一・乾崇
臨時会になると、審議に板野町議員が加わり、新たな組合議長選びが行われる。協議の結果、3年後は脱退する板野町だが、今までの申し送りで組合議長は松浦昶氏に決定。その後、今回の補正予算の審議が始まる。
質疑応答
藤本市議=債務負担行為延長の理由?脱退を決めた要因と板野町議会としての責任は?前板野町長は組合副管理者の立場で組合に責任を押し付け、町議会も脱退を宣言した前町長の責任の追及検証をしたのか? 答弁「計画通りに進まず、工事開始が遅れる事や入札の不調がある場合を見込み、予算に掛かる債務負担行為も1年延長し、2028年度までとなる」板野町前議長答弁「板野町民のためを思い、誇りを持って議決した。町民の代表として脱退に同意したことをご理解いただきたい。」板野町長答弁「組合からの脱退は私の町長就任前に決まった事なのでコメントしようがない」
乾町議=組合側の答弁は計画の曖昧さが見え、具体的でない。10憶減の予算の根拠は示すべきでは?それはごみの量か?答弁「構成自治体が1市2町から1市1町となり、規模を縮小したため算定の見直しをした」(具体的な算定根拠は、以前から質問を続けているが今回も答えなし)
採決は1人異議ありの声がかかり、討論になった
反対討論=乾議員:計画の基本は市場調査である。その結果が出たわけでもなく今後ゴミの質により計画の流れにも見直しは必要。処理費用の答えも出ない内に大まかな建設費のみで進める事には反対する。
賛成討論=木村議員:一刻の猶予もなく、早期に進めていけるよう賛成する。この後、何人かの議員が続いて賛成討論を行うが、一様に木村議員の意見と同様の主旨であった。特に酷いのが、上板町の安田議長と村上副議長。中心となって来た阿波市に追随する(付き従って追う)事が上板町の使命であるかの様な賛成の弁を述べていた事。
傍聴者意見=賛成討論者に、計画や予算が組合の事業として適正なものである事を述べた議員はいなかった。慣例として協議や審議に使われる言葉だが、慎重審議はなされていない。組合議会は、計画の順序が逆転(調査が後で、事業が先に)したまま、結果の重要性より業務の遅れを理由に、住民の不利益を検証することなく進めている。全体予算の内訳が審議する議会に説明も出来ないとは、議会軽視も甚だしい。組合のごみ処理問題や新規事業計画の説明に対し、議会の度に疑問点となるのが事業計画の詳細と予算の内訳だった。
事業の提案があってから経過ごとに、より具体的な説明が出来て当然と思われる時期にも、当初と変わらぬ答弁しか返ってこないのは、明らかに組合が仕事をしていない、動いていない事を証明しているに過ぎない。組合が仕事をしなくても、どこからか示される案をそのまま受け入れているとしか思えない。組合議会では各議員がそれを受け入れてしまっている様な質問となっている。疑問点を明確にしなければならない、議員本来の使命感が感じられない全協、臨時会であった。
ただ今回から、上板町議会で疑義を質問し明確でない以上事業は立ち止まり見直し、現状反対の立場の乾議員が組合議会のメンバーになった。1人でも反対の立場の議員が現れ強く意見を述べる事で、議会自体の質疑応答は活発になって来たと思う。藤本議員が脱退された板野町議員に詰め寄っていたが、事業計画の杜撰な部分は改善される訳がない。計画や予算の根本をなおざりにして審議結果だけを急ぐのは、将来において住民からの納税額を無駄に使ってしまう事になると思う。
大きな問題点:組合議会は構成自治体の議決を待って事業を進めていくべきだが、上板町議会の議決を待たずに採決を行い、賛成多数で強硬に可決した。広域行政や一部事務組合で複数の自治体が組織を設立すると、どうしても人口の多い、規模の大きい自治体に引っ張られる。全国でも似たような例があるようだが、疑義を放置して住民不在で既得権を守る様な議会は恥ずかしいと感じていただきたい。
