上板町議会 議案審議(2025年12月11日)

上板町議会 議案審議(2025年12月11日) 

ファミリースポーツ公園指定管理者の選定について承認を求める 

審査委員会で2者のプレゼンがあり、社団法人「アサンスポーツクラブ上板」が選ばれあとは議会の議決を経るだけとなった。だが、一般質問では現管理者の運営は良好であるのに、今年8月設立の社団法人が審査委員会で優位となった理由が不明瞭として議員からの追及があった。その後の審議では、議員から「異議あり」の声が上がる。

討論となる。まず選任に反対の立場の討論。続いて賛成の立場の討論が行われた。

★乾議員=反対討論:一般質問に対する答弁からは、実績のない社団法人に変更しなければならない事情は全く分からない。現管理者は10年の実績があり、今年も監査結果では問題なく、運営・管理・整備状況には満足している。相対して、8月に設立した社団法人には何の実績もない。提案書と審査のプレゼンだけで今まで問題がなかった施設の運営管理を任せる結果が出た事には疑義がある。 

★村上議員=賛成討論:社団法人の理事は上板町内の方で、ファミリースポーツ公園初代の所長。5年の経験があり全体の事がよく理解出来ている。私が監査をしていた頃、現管理者には職員の給与について何度か指摘させてもらった。しかし改善せず、給与の低さ、少額のボーナスで職員は厳しい状況。監査上では業者としては頑張っているが、審査委員会の結果であり、新たな社団法人に運営を任せた方が町としては良いのではないかと考え賛成する。

★討論の後、採決は起立によって審議された。

賛成:柏木・村上・本浄・吉岡・鈴木・坂東  反対:上原・富永・岩野・乾・前田 賛成6人、反対5人「可決」であるが拮抗した結果。疑問が残る結果となり、今後運営には重く圧しかかる。

 ただ、賛成討論をした元監査委員である村上浩一議員は討論内容が監査委員として職務権限を越えた内容発言だったとして、陳謝することになった。同定例会の期間内で異議申し立て等の動議が出なかったため、審議結果に影響を及ぼす事にはならないと思うが、監査委員として有るまじき行為、発言だとの事で陳謝の時間を取った。

🔴先程の発言の中で不穏当な言葉があり深くお詫び申し上げる、と議場で陳謝

傍聴者意見=全く陳謝しなければならない通り、監査委員としてはやめられて良かったのではと思う。町の監査委員は何を監査するのか理解しているのだろうか。民間業者の運営の問題を行政の中に持ち込むのは筋が通らない。他の方法があったはず。そして監査委員は町の利益を優先し監査するべきである。特に3年間、ごみ処理委託した県外への運搬費用など、組合から具体的に説明がなされていないまま認める様な監査でよいのか。町の損失ともいえる、大きな疑問を真摯に監査されたのだろうか。今回の指定管理者に関しては、5人の議員が疑問に思ったこと自体、町は重く受け止めるべきである。選定された審議委員はどの様な情報を基に審査されたのだろうか。これからファミサポ公園を運営する法人は、多くない利益のもと大変だと思う。確か、運営費5900万円、収入6600万円と答えられていた。どのような企業でも運営課題は人件費に大きく左右される。来年4月から管理者は変わる事になる。いつも利用者目線で、利用者が喜ぶ誠意ある運営であって欲しいと願う。