上板町議会全員協議会②
傍聴者の意見=開会前に、先入観を持たせる内容のビラを配布したのは、組合側に賛成の立場である議員の策略である。全協前に議員が町内に何百枚か配られたようで、傍聴者の中に配っていた側の住民もいた。書かれていた内容が、新ゴミ処理施設の計画や予算などの具体的なものは全くなく、感情論だけの思いしか書かれていない。今回の計画や予算に反対する議員に対して、不当に非難し、根拠のないでたらめな状況を印象付けるいわゆる誹謗中傷したビラである。今、SNS で盛んに止めるべきだと言われている行為そのものではないかと思う。なので、素直に「いらない」という発言は当然であるし、それに対して威圧そのものの言い方は傍聴に参加した住民に失礼で、明らかに傍聴規則に反した行為であった。問題自体が、賛否を問う事で自治体間の関係が大きく変わり、運営に影響を与えるための話し合いである。傍聴者が思いを爆発させる場ではない。協議中の議員を攻めても、議員は傍聴者に返答出来る場でもない。規則は守って傍聴すべきである。
その後、各議員が意思表示について主張していった。賛成議員は好き嫌いの感情だけで、今までのお付き合いから断れば失礼極まりないという思いが強く、計画や予算が本当に事業として適正に成り立つものかという証明はまったくなかった。特に、表れていた議員は村上議員の「少々嫌なことがあっても」、本浄議員の「色々小さな部分には問題がある」発言。また本浄議員は、行政を審議するのに相応しくない言葉「温かな目で」を使った。住民の大切な予算はいい加減な監査で審議して欲しくはない。議員必携にもあるように、議員は行政に対し、正しい批判と監視を任されている住民代表なのである。合併を選ばなかった上板町は厳しい財政であることを承知の上の行政運営をしなければならない。近隣自治体とは強固な信頼関係が必要で、あらゆる災害においても協力体制を相互に整備することが求められていると思う。その点は充分に協議し、あらゆる事態において連携出来るよう進めていくのは当然であると思う。
しかし、事業に対する計画や予算は多くの情報を収集し適正な判断・審査は当たり前。安易に妥協して済む問題ではない。お付き合いのある自治体にも、同様の損失を招く恐れが充分にあるための指摘なのである。問題点の指摘は妥当な議会審議である。今回の最大の問題は計画のずさんさ。それゆえ20年間の運営費さえ提示できない。執行部の曖昧な進め方で、気づいていない計画の認識不足を、明確に具体的に問題点を指摘するのは議員の使命である。反対議員の指摘部分はもっともな事でもっと真摯に見直す事が重要である。乾議員の情報収集力は丁寧だと感じたし、岩野議員・富永議員の具体的な指摘は組合側にはっきりとした答弁をいただきたい。感情論での揺さぶりが、事業推進の心髄である様な言い方に説得力はなかったと感じたが。