板野町議会臨時会(2025年8月8日)
10時35分~11時5分(30分)
〇中央広域環境施設組合議会議員の選挙は指名推薦
厚生常任委員会委員長 松浦昶氏(まつうらとおる)
〇中央広域環境施設組合からの脱退について
町長の説明=組合から脱退するには、2年前に報告しなければならず、自治体議会の議決が必要となる。その後、退くことを組合構成の各自治体に書面で通知することになる。脱退理由は、新ゴミ処理施設計画が進む過程で、好気性発酵乾燥方式に決定してからの建設費用は増額の一途。36憶から73憶そして今回の92憶。積算根拠が示されないまま最終、説明の資料を求めたが、7月29日提出された内容は0回答であった。その上、運営費が見えない状態では予算計画が成り立たない。脱退後の処理計画は今後決めていく事になる。単独で施設建設という選択肢もある。今の組合の様な運営ではなく、かかる費用は町で試算し、競争原理の働く入札で運営の見える化、町民に明確な説明が示せる選択がより良い方向と思う。
町長の説明に対し質疑なし、討論なし、起立による採決で11人全員が脱退に賛成する意思決定をした。新施設は2028年4月の稼働を予定しているため、板野町は脱退の旨を2026年3月末までに阿波市・上板町に書面を送付することになる。
傍聴者意見=10時開会予定の臨時会。テレビ局(四国放送・NHK?)のカメラ、局の記者たち、新聞記者2名。吉野川市、阿波市から市議の傍聴あり。阿波市と上板町からは一般住民の傍聴があり、全体傍聴者は11人ほどだったか。35分遅れで始まろうとする議場に松浦町議が真っ先に来られ、傍聴席に向かって、足を運ばれ関心を持って傍聴してくれることに感謝の言葉を述べてくれた。いつもに無い事でこちらが驚いた。今回の脱退の採決に関して、彼の鶴の一声があったのではないかと感じた。やけに堂々と晴れやかな態度が見られたからである。周りの議員が松浦議員を持ち上げる様子もあった。これまでの新聞紙面の内容では、例え可決になっても異議なしの採決に至らないのでは、と思わせる状況が記載されていたからである。
別の視点から、次期町長の東根氏は10人の町議が応援についていた。その東根氏はこれまで通り、1市2町の組合構成で事業を継続出来る案を残す、と選挙公約としてはっきり述べられていた。その案に賛同しないのに応援する町議の思いが分からない。しかし結果は全会一致の可決。議会の意思がねじれている事は事実である。新町長の元、新ゴミ処理施設の白紙計画がどの様に進められていくのだろうか。新ゴミ処理施設の計画については、上板町議会の不安定な現状からも1市2町の議会議員全体の協議があっても良かったのではないかと思う。組合議会自体に不信感があるためである。この取組みは、阿波市議の原田定信氏も提案をされていたが、未だその動きはない。
さて、組合の管理者である町田市長は、現状の原因を理解しているのだろうか。他の首長や各議員が訴える意見等を軽んじてきた実態が、今露わになってきたと思われるが。次は上板町議会の意思決定が問われる番だ。状況から1市1町となり計画を進めなければならない。今後、計画も予算も将来を見据え、人口減少の現状を踏まえ、明確な情報を収集して適切な判断を下して頂きたい。