7月22日(火)阿波市議会の臨時会 

17日の全員協議会で板野町長が組合からの脱退発言をし、板野町議会では臨時会無し、現時点で臨時会の目途は立っていない。 

阿波市議会=10時から臨時会開会。

●即、小休し市長「19日に玉井町長を訪問し1時間程度話し、理解は頂いたと発言。

●議会運営委員長木村市議が臨時会の日程報告。

●市長が諸般の報告、議案は1億5700万円の補正予算。説明は新ゴミ処理施設建設費、造成費、用地賃貸借料等の事業費としての阿波市の負担金額。続いて理事から補足説明し、議長の進行で説明に対する質疑を省略し、討論ありで反対討論者から登壇。

中野市議(共産党)=施設建設に反対ではない。しかし、これまで計画・運営・予算について議会や住民が納得出来る説明、情報公開が充分にされなかった。まず、整備工事費73憶が今回85憶に増額となり、価格高騰の理由だけでは詳細の説明必要。二つ目、予定地は買取りで交渉を始めたはず。いつどの様な過程を経て賃貸借になったのか、交渉過程が不透明。三つ目、好気性発酵乾燥方式で処理後の混合物30%はリサイクル、70%が焼却されるという状況でプラスチック資源循環促進法第33条に反しないのか、最終どうなるのか全く見えてこない。よって反対の立場である。  

黒川市議=17日の全協で、組合構成員の板野町長が「脱退が最善と思う」との報道があった。今回提出された予算案に異論があっての判断。脱退の懸念があるならこのまま進めるわけにはいかず、議決は時期尚早ではないか。よって反対である。

賛成討論はなくそのまま採決に入る。19人の採決で賛成16人、反対3人(中野氏・黒川氏・野口氏)。開会から20分もかからず議案は可決し閉会となった。

傍聴者意見=前回のブログに書いた通り、阿波市議会の全員協議会は板野町長の脱退発言を知りながら、後藤市議・黒川市議・吉田市議・藤本市議からだけの、資料から読み取れる言葉の説明と数字に対する確認の質問だけだった。そこから深掘りするでもなく、執行部の形骸化した答弁を聞くだけ。慎重審議どころか短時間で協議が終わってしまった。コンサルタントのエックス都市研究所から2名の代表者が来られていたにも関わらず、議員から代表者への質問が全くなされなかった。結局代表者は答弁する事もなく来て席を温めただけ。また、いつも多くの疑義を質問する市議が一般質問で(予算書も見ない内から)賛成しなければならない事業」と力強く発言する場面を見せられていたので、残念ながら臨時会の可決は脳裏に描ける結果であった。

 上板町ではコンサルタント会社へ直接出向き、組合が選んだ処理方式についての疑問点をお聞きしたいとお願いした町議がいた。その願いは叶わなかったが質問書を送られたというので全協では研究所代表にかなりの質問が出来たのではないかと思う。こういう協議会を傍聴したかったが、上板町は傍聴不可、残念。なので、午後からの上板町議会の臨時会はどの様な疑問点をあぶり出してくれるか、疑義がありながらこの施設建設計画を認めてしまうのか、町議の下す判断に注目したい。