中央広域環境施設組合議会前の各自治体議会 no,1

7月17日(木)1市2町の議会での全員協議会開催 

「新ゴミ処理施設の建設計画案」説明

阿波市傍聴可能、板野町記者のみ傍聴可能、上板町傍聴不可(閉鎖的)

 新ゴミ処理施設建設計画のコンサルタント業者代表2名と組合職員2名が各議会参加、10時から板野町議会、13時から上板町議会、15時から阿波市議会の日程を組む。最初の板野町議会で組合担当者が新施設建設の予算額を説明した後、玉井町長から「予算の相談はなく、あまりにもばかにしている。もう組合を抜けてもいいと考えている。その事を踏まえて話し合っていただきたい。」と発言があり、議長始め各議員からも賛同意見が寄せられ、明確な反対意見は出なかった。  

(阿波市議会のみ)傍聴者意見=板野町議会の傍聴は出来なかったものの、町議から町長の固い信念のある発言で組合の構成を揺るがす方向が示されたと聞いた。この内容は上板町、阿波市の全員協議会にも影響を及ぼす事で、一部上板町議、阿波市議に板野町の事態(脱退判断)について私たちから連絡を入れた。しかし、この事態を説明担当者の職員は知っているにもかかわらず一切触れることなく、続く上板町議会にも阿波市議会にも淡々と予算の説明のみをされたのには驚きだった。しかも、市議自身も知っていながら市長派の市議が一切質問をしなかったのも不自然。明らかに動揺していたのか。ならばはっきりとこの事態(板野町長の発言で今後の構成自治体が崩れる可能性が出た)についての話し合いがあっても良かったのでは。市議の誰もが口にせず形だけの予算協議となり、傍聴者には不完全燃焼で納得出来なかった。

 では、今後を揺るがせる事態が起きて管理者(町田市長)、副管理者(松田町長)、各議長(笠井議長・坂東議長)、組合担当者は17日当日どの様に行動を起こしたのか?18日翌日の朝刊に出た記事で、町田市長は「状況を把握しきれていない。早急に真意を確かめる」松田町長は「不満は理解出来るが、ここまで進めてきて簡単に覆すべきでない。冷静に考え直すべき」と答えた。阿波市議会を傍聴した住民は「遅れた3年間の運営を山口県までゴミ運搬する運搬費・車両確保費が高額で不必要な項目ありと住民訴訟しているチームで板野町長の不満は理解出来る。昨年から、組合の説明には明確な根拠がなく、内訳の詳細が答えられないのは、明らかに組合側がコンサルタント業者から得た知識で練られた計画書案ではないともいえる。認識不足のまま議会に提出された予算書なのである。これまでの経緯を思えば、松田町長の「理解出来る」発言は審議を軽く見ており、全てに責任逃れする姿勢が透けて見えた。聞くところ、松田町長のコメントには、玉井町長大層ご立腹らしい。続く19日の関連記事も動きのない「出来ない。影響が大きい。」等の内容だった。

 17日当日、会が終了後板野町長に対して即刻動くこともなかった。22日の臨時会を板野町が流すのなら、1市1町もこの状態で臨時会を開くのは危険。1市2町の構成で計画した予算をそのまま提出されて、1市1町各議長は受け取るのか。それこそ審議軽視していることになると思う(私たちは臨時会の慎重審議を申入れした)臨時会延期の言葉すら出ず、いや流すのが冷静な判断であると思う。玉井町長が口からつい言ってしまった程度のものではないはず。腹をくくっての発言だと思うので、各議会は重く受け止めるべきである。板野町議会が構成員として脱退するか否かの意思決定を待つと同時に、現時点は組合構成員として1市2町での話し合いは継続する必要がある。

 吉野川市が脱退した時の反省が全くされていないから、2度同じ事が起こるのだ。3度目が発生してもおかしくない。これは組合によくない慣例、馴れ合いが必ずあり、改善しようと見直すことに誰も手を出そうとしなかった。悪しき運営が今回の建設計画や数字に可視化された。ただ、自治体・議会の熱心さや行動力を住民目線で見れば上板町・板野町は任せっきりだったのは間違いない。この大型事業への取組みに対し、首長と議長は組合へどれだけ足を運び、副としての努めや責任感を果たしてきたかは問われると思う。この事態から、計画と予算の見直しに着手していただきたい。