一般質問 三原議員 新ゴミ処理施設事業の不透明な部分

現時点までの施設計画で度重なる変更を町はどの様に捉えているのか?遅れもあるし、不信感は抱かないのか?担当課長は国の新たな制度によりと、上板町執行部が答えられた同様の答弁。国の方向に沿う事業は特別交付金が貰える事になる。副町長答弁「度重なると言われたが、決定した方式での変更は1回だけと考えている。報告説明の遅れは正式なものとしたためで、対する不信感というものはなく、1市2町は一つになって事業計画として進めている」

施設予定地の契約が次年度に持ち越しとなった捉え方?担当課長答弁「課題はあるが全体のスケジュールに遅れが出ない様務める」副町長答弁「土地問題に対しては、進めて頂いていると他人事のような言い方になってしまうが、進行に影響を及ぼさないようにしたい」

ケミカルマテリアルリサイクルについての詳細の理解は?担当課長答弁「今回のゴミ処理方式では、施設建設費や管理運営費はかなり削減出来る。ゴミの選別後は委託し、再商品化するための別途資金は発生する。ケミカルは種類の違うプラも混在し、廃棄物を科学的に分解して原料(石油-ガス等)に戻す。マテリアルは廃棄物を粉砕して再び同じ用途の製品や部品の原料に再商品化する。廃棄物は同種類とし混ぜないため良質の物に。パレット等の工業用品が主で、他に水平リサイクルのペットボトル等。日本容器包装リサイクル協会に登録している業者は、令和6年度マテリアル38社、ケミカル8社。この登録者に委託することになると考える」副町長答弁「その点では、私たちも充分な研修や勉強会が必要かと考える。受け皿がはっきりと出来ていない状況でこれから組合を通じて深めていく」

今後3年間、ゴミを県外へ搬送する運搬費用がかなり高額とみている。内訳が明確でなく根拠が知りたい。適正価格の見解(分析)は?担当課長、副町長とも「プロポーザル方式で業者を決定したことにより、適正であると考えている」と答弁。議員は国土交通省の運搬料金基準から見ると、適正金額ではないと考える。よって新年度予算の関連費を削減修正する。9830万円を適正価格2455万円とし、差額7375万円を予備費に移す。

🔴傍聴者意見=このゴミ処理施設問題は1市2町の組合の取組み事業であり、組合議会で協議決定した内容がそれぞれの議会へ降りてきたり、それぞれの議会の意思決定を組合議会へ持ち上げる様になっている。新たな施設で事業運営を始めるため、昨年6月から今までの管理運営費以外の費用が発生するようになってきた。これには2市2町の構成も変更し、新たな事業の進行は住民や1市2町の議会と協議し、意見を踏まえたものとなるはずである。しかし、決定は組合独自と思われる部分が見られ、各所で不満不安の声が多い。報告・連絡・相談がずさんで丁寧さを欠いている。行政の情報公開が不足し、情報公開の先進地の事例が全く学べていない。管理者管理局の動きが鈍く、リーダーシップが取れていないため、どの議会の答弁も後手後手の言い訳しか出来ていない。幹部組織の積極姿勢がなく、専門家と共に明確なより良い判断材料を模索していないと感じられる。

今回、より明確な答弁を求めるため、三原議員は、板野町独自の見解や捉え方を答えてもらう質問に徹している。単なる問いは組合の結論となり、それ以上の答えは出ないと言う訳だ。三原議員の質問は11時40分から始まるが、内容的に12時には終わらない。議長は、午前の議会が12時過ぎても質問終了まで延長する事を了承するか、と問いかけ、反対議員はいなかった。よって、全ての質問が終了したのは12時30分前だったろうか。この会議時間の延長により、議員の使命感、責任感が見えた一コマがあった。12時15分を過ぎた頃だろうか。最後列の隣同士の議員(松浦氏、東條氏)が何か私語会話を始めた。次第に声が大きくなり、ちょうど職員が答弁を始めその声が聞こえなくなった。議員の議席と傍聴席の境は20㎝ほど。「静かにしてください、静かに」と声を掛けた。聞こえないのか知らん顔。私語を止めさせるため、申し訳ないが松浦議員の背中に手を触れトントンと。議員は後ろを振り向き放った言葉が「うるさい!黙っとれ」すぐ、唇に人差し指を当て、こちらからは議員に向かって無言で会話中止の態度を示した。ここで、始めて声が聞こえたかのように議長から「小休」がかかった。松浦議員は「私はもう聞けへん、出ていく、退席させてもらう」と席を立ち歩き出す。時間が過ぎていた事への不満の様な言葉も聞き取れた。議会中の私語に対する反省もなかったので「傍聴者は話を聞きにここに来ているんです」と強く抗議した。議長はすかさず「傍聴人も静かにしてください」と言われたが「今は小休中ですよね、傍聴者が声を出してもいいんじゃないですか」この日は午後からも予算審議・議案審議があり、傍聴させていただいた。最終まで傍聴し、終了後、松浦議員が傍聴席へ話しかけてこられた。「私に言いたいことがあれば言ってよ」「議員として議会のマナーは守ってください」「私はここで一番偉いからな」「議場で一番偉いのは議長でしょ」「いやぁ、私が偉い。私が水口氏を議長にしたから」「それでも、なられたら議場の統括は議長にある」「知らんので、県に行っても私は熟年の議員やから力あるんでよ」午後の議員は温和な表情(ニコニコと)で会話をされたが、議会の構成員であり一議員の心構えとしてはどうかと思われる。傍聴者の出過ぎた態度と感じる方もいるかと。しかし、傍聴者の聞く権利を侵害したのが議員であったことは問題。それこそ、議長の統括が出来ていなかった。私語は聞こえていたはず。議場を円滑に進めるために議長が「議員は私語を控えてください」の一言が欲しかった。この一言でこのハプニングを避けられたのではないかと思われるが。