上板町議会2025年第1回定例会一般質問(3月5日,6日)

新年度8月から現在のゴミ処理センターでの焼却処理を、約3年間委託業者が県外へ搬送し焼却処理する事に。その後は、発酵乾燥処理方式の新ゴミ処理施設で運営。この問題に関しての質問。

3月5日 上原議員質問

新ゴミ処理施設では、発酵乾燥処理したのち固形燃料に成形予定が、突然固形にしないとなった理由と過程?担当課長答弁「国のカーボンニュートラルへの取り組みやR4年4月施行のプラスチック資源循環促進等に関する法律への対応を踏まえリサイクルへの取組みを進める。固形にせず処理後のままリサイクルとして受取ってもらうなら、業者は増えると思う。組合からの説明は、組合議会の直前12月17日だった。」

再商品化事業者に委託した場合20年間で5憶6000万円経費節約、その根拠?担当課長答弁「施設整備費4憶7000万円、電気-リサイクル等の運営費9000万円の軽減。来年度発注予定で改めての金額に。」

🔴傍聴者意見=この事業は明らかに阿波市主導で進んでいる、との議員の発言は、阿波市からも板野町からも聞こえる。議会への情報が少なく遅い事は、組合側に情報不足の説明でも良しとのおごりの姿勢がみえる。全く議会軽視である。

 

3月6日 乾議員質問

最終処理方法の変更の事前説明が議会議員に対しなかった理由?担当課長答弁「1市2町で情報共有しながら水面下で検討。12月20日の組合全協で発表のため。組合が行っている業務であり、住民への混乱を生じさせないよう配慮した。」

コンサルタント会社の提案書により変更したと思うが、その文書は確認したのか?町長答弁「見ていない。組合の方から説明を受けたので。」

彦根市,四国中央市,小松島市,東みとよ市も同じ発酵乾燥処理方式で計画をされている。特に彦根市は計画の進捗状況、調査結果等、その都度情報公開し市民に周知しており分かり易いので、参考にすべきでは?最終の受取り先はどうなる?担当課長答弁「全国に多数あると聞く」全国の範囲は制限しているのか?担当課長答弁「計画の策定により費用を精査し考える。」議員は、原料の需要先を決め、受け入れ態勢が明確かを確認する事が最重要であると意見されていた。

土地契約は2023年12月に賃貸借契約に変更し、未だ契約出来ない状況で3月末までに契約条件をまとめられるのか?町長答弁「相手がおる事で誠心誠意進めていく」副町長答弁「組合では賃貸借費の負担金がまだ提示されていない現状」

令和7年度予算に事業費を債務負担行為として6憶4100万円計上。内訳に運搬車両確保費1憶4300万円が含まれている。これは組合の資産となるのか?担当課長答弁「今年8月~令和10年3月までの間の人員確保、臭気対策、車両改造、その他準備費で、組合議会で議論し決定した事で言いようがない」議員は、「確保費」という言葉では「資産」と受け取られるためこの質問をしたと。あくまで費用(全て出費する)ならこの説明は適切ではないし、この様な費用が発生する事にも根拠が示されていない。

🔴傍聴者意見=山口県まで1市2町のゴミを搬送する3年間の運営費用は、各議会で適正な根拠が示されていない。そもそも、組合議会で活発な議論が出来ていないまま、各議会に送られていることに疑問あり。組合議会の構成員(組合側職員と各首長,代表市議7人,各町の議長-副議長)には大きな責任がある。今の組合・阿波市・板野町・上板町の動きは呑気で慎重さや情報収集の在り方に誠意が感じられない。そして、新ゴミ処理施設の処理方法にも最終処分に新たな疑惑が出てきた。そこに新たな費用が発生することはないのか。滋賀県ではいくつもの自治体がゴミ処理施設の老朽化に各種の専門家のアドバイスのもと行動を起こしている。県内特に1市2町の組合では、いったいどれほどの時間をかけて集めた情報の元、何人の専門家の多角的意見を反映させた計画なのか。住民には全く安心、共感が出来ない説明内容である。

なお、「土地の賃貸借契約の正式なものは新年度に持ち越し」と3月7日、阿波市からの見解が新聞報道された。いかに1市2町で連携が取れていないか、はっきりと示された。

上板町議会2025年第1回定例会日程と一般質問

3月4日(火)  開会/町長所信表明/提出議案説明/一般質問

   5日(水)    一般質問 

      6日(木)  一般質問 

 17日(月)  議案審議 

 18日(火)  審議/議決/閉会  

質問順10名  

1)鈴木議員=県道34号線の歩道整備・石垣島との交流・町制70周年記念事業概要 

2)安田議員=高齢化福祉対策・「大阪関西万博」に参加小学校の内容・中学までの教育構想・町制70周年記念事業概要 

3)上原議員=新ゴミ処理施設の疑問点・基金残高と財政改革・農業集落排水 

4)富永議員=物価高への支援策・幼稚園と小学校統廃合・公共施設点検と管理 

5)岩野議員=DXサービスの状況と拡大・マイナカードの普及と対策 

6)本浄議員=新ゴミ処理施設の説明会・老人集会所の名称・ドローンの活用 

7)村上議員=町長の姿勢・職員個人のノートパソコン持ち込み許可 

8)前田議員=鳶谷川流域改修の進捗状況・小学校体育館の空調設備の整備 

9)乾議員=新ゴミ処理施設計画の疑問点・農業集落排水事業・水道事業の水道管と水質検査・子ども家庭センター設置と幼稚園統廃合 

10)柏木議員=会計年度任用職員の処遇改善・マイナ保険証の取り扱い・避難所生活の向上・学童保育の改善点  

質問内容を見て、全体の財政上の質問がない。委員会だけで問えない重要な予算はあるはず。年間計画がしっかりと出来ていないと、補正予算に説明のつかない事業が出てきたりする。また、単に状況を問うだけで終わる質問が見られ、意味がない。問題点がある事で質問をし、詳細な情報を入手して自分なりの改善策を持って追求していただきたいと思う。

本浄議員の集会所の名称をのみ問う質問は必要なのか。この質問は老人集会所の利用の仕方等名称の前に聞かなければならない大切な事はないのか。ついでの質問を前面に出していると感じる。村上議員の質問は不適切ではないか。公用パソコンを持って役場の仕事をこなすべきで、私的パソコンの持ち込みで情報漏洩した場合、職員の責任、上司の責任、長の責任は刑事罰になる事態もあり得るのではないのか。