中央広域環境施設組合議会前の各自治体議会 no,3

7月22日(火) 上板町議会の臨時会 

上板町議会=13時30分から開会 

●開会後すぐ議長発言で全員協議会に入るため小休する。傍聴席には阿波市から2名、上板町から2名着席していた。

●小休は約3時間、議長の再開宣言。議会でのより慎重審議が必要として、臨時会の会期を31日まで延長することを発言した。

傍聴者意見=板野町の町長脱退発言で、今後の施設建設計画に対し1市2町の議会の意思決定は住民としては関心が強いと思われるが、傍聴人の少なさにため息が出る。しかし、毎日のように新聞報道でこの計画の進行に関し、各住民団体と議会の動向が記事になる事で、組合運営に疑義がある事を広く住民も知る事にはなった。

 約2時間半後、先に職員が議場に着席し出したが、まだ議員は協議継続しているとのこと。それから30分近く待たされた後、議員たちがバラバラと議場に入って来た。議員が個々に私語を交わす中、遅れて着座した議長は恐らく再開時の発言内容を事務局長と確認していたのであろう。「新ゴミ処理施設計画を憂慮する住民有志の会」は今回の全員協議会と臨時会に関し疑義があるため、慎重な協議審議の申入れを7月2日に4つの議会にそれぞれ提出した。上板町議会に関しては、申入れ書を踏まえての判断と捉えると信頼感が増してきた。こういう先を急ぐ大型事業は、遅れる事が住民へ迷惑をかけるということを言い訳に、重要なことが定まってもいないのに強引に進めたがる。結果、運営計画に綻びが発覚し、計画途中から発生しないはずの補足事業が増え大きなリスクを負うことになるものである。一番の問題は見えない部分が多すぎる事。そこを深掘り追及する使命は議会議員に委ねられている。しかし、この延長した期間に各議員、組合組織がどの様に情報収集・調査活動・協議をするのか、その見えない動向はかなり不安でもある。関係住民側も知り得る専門的情報を提供出来ればと考える。

中央広域環境施設組合議会前の各自治体議会 no,2

7月22日(火)阿波市議会の臨時会 

17日の全員協議会で板野町長が組合からの脱退発言をし、板野町議会では臨時会無し、現時点で臨時会の目途は立っていない。 

阿波市議会=10時から臨時会開会。

●即、小休し市長「19日に玉井町長を訪問し1時間程度話し、理解は頂いたと発言。

●議会運営委員長木村市議が臨時会の日程報告。

●市長が諸般の報告、議案は1億5700万円の補正予算。説明は新ゴミ処理施設建設費、造成費、用地賃貸借料等の事業費としての阿波市の負担金額。続いて理事から補足説明し、議長の進行で説明に対する質疑を省略し、討論ありで反対討論者から登壇。

中野市議(共産党)=施設建設に反対ではない。しかし、これまで計画・運営・予算について議会や住民が納得出来る説明、情報公開が充分にされなかった。まず、整備工事費73憶が今回85憶に増額となり、価格高騰の理由だけでは詳細の説明必要。二つ目、予定地は買取りで交渉を始めたはず。いつどの様な過程を経て賃貸借になったのか、交渉過程が不透明。三つ目、好気性発酵乾燥方式で処理後の混合物30%はリサイクル、70%が焼却されるという状況でプラスチック資源循環促進法第33条に反しないのか、最終どうなるのか全く見えてこない。よって反対の立場である。  

黒川市議=17日の全協で、組合構成員の板野町長が「脱退が最善と思う」との報道があった。今回提出された予算案に異論があっての判断。脱退の懸念があるならこのまま進めるわけにはいかず、議決は時期尚早ではないか。よって反対である。

賛成討論はなくそのまま採決に入る。19人の採決で賛成16人、反対3人(中野氏・黒川氏・野口氏)。開会から20分もかからず議案は可決し閉会となった。

傍聴者意見=前回のブログに書いた通り、阿波市議会の全員協議会は板野町長の脱退発言を知りながら、後藤市議・黒川市議・吉田市議・藤本市議からだけの、資料から読み取れる言葉の説明と数字に対する確認の質問だけだった。そこから深掘りするでもなく、執行部の形骸化した答弁を聞くだけ。慎重審議どころか短時間で協議が終わってしまった。コンサルタントのエックス都市研究所から2名の代表者が来られていたにも関わらず、議員から代表者への質問が全くなされなかった。結局代表者は答弁する事もなく来て席を温めただけ。また、いつも多くの疑義を質問する市議が一般質問で(予算書も見ない内から)賛成しなければならない事業」と力強く発言する場面を見せられていたので、残念ながら臨時会の可決は脳裏に描ける結果であった。

 上板町ではコンサルタント会社へ直接出向き、組合が選んだ処理方式についての疑問点をお聞きしたいとお願いした町議がいた。その願いは叶わなかったが質問書を送られたというので全協では研究所代表にかなりの質問が出来たのではないかと思う。こういう協議会を傍聴したかったが、上板町は傍聴不可、残念。なので、午後からの上板町議会の臨時会はどの様な疑問点をあぶり出してくれるか、疑義がありながらこの施設建設計画を認めてしまうのか、町議の下す判断に注目したい。

中央広域環境施設組合議会前の各自治体議会 no,1

7月17日(木)1市2町の議会での全員協議会開催 

「新ゴミ処理施設の建設計画案」説明

阿波市傍聴可能、板野町記者のみ傍聴可能、上板町傍聴不可(閉鎖的)

 新ゴミ処理施設建設計画のコンサルタント業者代表2名と組合職員2名が各議会参加、10時から板野町議会、13時から上板町議会、15時から阿波市議会の日程を組む。最初の板野町議会で組合担当者が新施設建設の予算額を説明した後、玉井町長から「予算の相談はなく、あまりにもばかにしている。もう組合を抜けてもいいと考えている。その事を踏まえて話し合っていただきたい。」と発言があり、議長始め各議員からも賛同意見が寄せられ、明確な反対意見は出なかった。  

(阿波市議会のみ)傍聴者意見=板野町議会の傍聴は出来なかったものの、町議から町長の固い信念のある発言で組合の構成を揺るがす方向が示されたと聞いた。この内容は上板町、阿波市の全員協議会にも影響を及ぼす事で、一部上板町議、阿波市議に板野町の事態(脱退判断)について私たちから連絡を入れた。しかし、この事態を説明担当者の職員は知っているにもかかわらず一切触れることなく、続く上板町議会にも阿波市議会にも淡々と予算の説明のみをされたのには驚きだった。しかも、市議自身も知っていながら市長派の市議が一切質問をしなかったのも不自然。明らかに動揺していたのか。ならばはっきりとこの事態(板野町長の発言で今後の構成自治体が崩れる可能性が出た)についての話し合いがあっても良かったのでは。市議の誰もが口にせず形だけの予算協議となり、傍聴者には不完全燃焼で納得出来なかった。

 では、今後を揺るがせる事態が起きて管理者(町田市長)、副管理者(松田町長)、各議長(笠井議長・坂東議長)、組合担当者は17日当日どの様に行動を起こしたのか?18日翌日の朝刊に出た記事で、町田市長は「状況を把握しきれていない。早急に真意を確かめる」松田町長は「不満は理解出来るが、ここまで進めてきて簡単に覆すべきでない。冷静に考え直すべき」と答えた。阿波市議会を傍聴した住民は「遅れた3年間の運営を山口県までゴミ運搬する運搬費・車両確保費が高額で不必要な項目ありと住民訴訟しているチームで板野町長の不満は理解出来る。昨年から、組合の説明には明確な根拠がなく、内訳の詳細が答えられないのは、明らかに組合側がコンサルタント業者から得た知識で練られた計画書案ではないともいえる。認識不足のまま議会に提出された予算書なのである。これまでの経緯を思えば、松田町長の「理解出来る」発言は審議を軽く見ており、全てに責任逃れする姿勢が透けて見えた。聞くところ、松田町長のコメントには、玉井町長大層ご立腹らしい。続く19日の関連記事も動きのない「出来ない。影響が大きい。」等の内容だった。

 17日当日、会が終了後板野町長に対して即刻動くこともなかった。22日の臨時会を板野町が流すのなら、1市1町もこの状態で臨時会を開くのは危険。1市2町の構成で計画した予算をそのまま提出されて、1市1町各議長は受け取るのか。それこそ審議軽視していることになると思う(私たちは臨時会の慎重審議を申入れした)臨時会延期の言葉すら出ず、いや流すのが冷静な判断であると思う。玉井町長が口からつい言ってしまった程度のものではないはず。腹をくくっての発言だと思うので、各議会は重く受け止めるべきである。板野町議会が構成員として脱退するか否かの意思決定を待つと同時に、現時点は組合構成員として1市2町での話し合いは継続する必要がある。

 吉野川市が脱退した時の反省が全くされていないから、2度同じ事が起こるのだ。3度目が発生してもおかしくない。これは組合によくない慣例、馴れ合いが必ずあり、改善しようと見直すことに誰も手を出そうとしなかった。悪しき運営が今回の建設計画や数字に可視化された。ただ、自治体・議会の熱心さや行動力を住民目線で見れば上板町・板野町は任せっきりだったのは間違いない。この大型事業への取組みに対し、首長と議長は組合へどれだけ足を運び、副としての努めや責任感を果たしてきたかは問われると思う。この事態から、計画と予算の見直しに着手していただきたい。

中央広域環境施設組合議会他、1市2町の議会へ申入書提出

中央広域環境施設組合議会他、1市2町の議会へ

慎重審議の申入れ書提出  (2025年7月2日) 

新ごみ処理施設建設計画について、7月中旬に各議会で全員協議会をする。その協議会では、1500万円で本件事業計画のコンサルタントを委託された業者から詳細に説明を受けられるようである。その協議会に臨まれる前に、各議員においてどれほど情報を持って出席されるのか疑義もあり、協議会前に憂慮する住民から、慎重審議をお願いする申入れを提出させていただいた。

以下が提出文書である(翌日の朝刊に記事掲載される)

    2025年7月2日

中央広域環境施設組合議会 

   副議長 笠井安之殿

 

 新ごみ処理施設建設計画に対し慎重審議を求める申入れ

            新ごみ処理施設計画を憂慮する住民有志の会

有志代表 麻順子、中澤和代、深田君代、吉田俊子(阿波市) 

逢坂浩司、多富佐智子、板東仁男(上板町)  

小川エミ子、扶川敦(板野町)  

連絡先090-3784-7254(深田) 

                                 

各議会の臨時会で、組合の新ごみ処理施設建設事業計画を審議されることと思います。

こうした行政の長期計画は、将来の世代に大きな負担を残さない方向で進めることが重要であると思われます。しかし、当該計画においては、新たな施設の用地確保の費用、施設建設費用、処理方式への疑問等、様々な声が住民の皆さまから聞かれます。報道によれば、計画を審議する組合の臨時会までには、まだ時間があるとのことです。

そこで、事業計画として形は整えられてきた段階ではありますが、議員各位におかれまして、組合が採用しようとしている好気性発酵乾燥方式に関し、同方式で進める予定の自治体、既に進められております他の処理施設の実情等、より多くの情報を調査収集いただき協議・議論を重ねて欲しいと思います。そして、同方式に実績のあるコンサルタント業者から費用や処理内容も含めた詳細な説明を受けられる等、十分に計画をご検討頂いた上で臨時会の審議に臨まれますよう、お願い申し上げます。

私たち住民有志は、特に下記の事に強い関心を持っております。このことに十分ご留意いただき慎重審議下さいます様、ここに申入れをさせていただきます。

 

                 

1)処理施設に対する設計・建設工事費用は組合規模に見合う適切な額なのでしょうか。

2)新たな施設建設用地の確保費用につきましても適切な額なのでしょうか。

3)今回、トンネルコンポストで乾燥圧縮されたものは固形燃料にせず、リサイクル業者と再商品化計画を立て、プラスチック資源循環法第33条の適応を受けるという計画に変更されましたが、環境省に認定される確証はありますか。

また再商品化出来るごみは現状どの位の割合となり、プラスチック以外の異物混入のごみ処理はどうなるのでしょうか。再商品化計画はどこかの業者と進めているのでしょうか。

4)好気性発酵乾燥方式は真に資源循環促進のための再資源化事業なのでしょうか。国が推奨するプラスチックの再利用に寄与する内容となり得るのでしょうか。

参考資料を次ページに添付いたしました。(A4で2枚、4ページ)

※なお、現施設地と新施設建設地の周辺住民の皆さまは、理解と納得を得る状況には達しておられないと思われます。議会として周辺住民の皆さまの声に十分耳を傾け、要望を受け止めていただきます様、お願い申し上げます。

阿波市議会・代表一般質問(2025年6月12日,13日)no,2

ゴミ問題の質問のみ(代表・一般質問者各1名を傍聴)

原田定信市議=6月2日新聞報道で市長への取材が1日までに行われ、朝刊の記事に。内容は、新ゴミ処理施設予定地の交渉や施設建設の設計,建設工事費を定例会期中に追加提案出来ないとして、その後に臨時会を開くことに。3年後に稼働出来る様逆算し、臨時会で予算が承認されれば地権者と賃貸借契約を締結し、8月に建設工事の入札、秋頃業者決定、年末には着工の流れ等である。

この記事について議員は、新聞報道で行政計画や進捗状況を知るのかと、憤慨した質問から始めた。市長答弁「新聞報道で先に情報が流出したことは議会軽視の様になり申し訳ないと思う。ただ、報道機関と自治体の関係性はどちらが上という事もなく、情報公開原則という面もあり、今後も絶対にありえないとは言えないが、議会は重要視している。地権者との交渉を終えた上の取材である。」

①各方面との交渉?市長答弁「新施設周辺の7つの自治会へは説明会も行っている。環境保全協定書の作成は推進連絡協議会(仮)を設置し代表に集まってもらい、話し合いを進めていく」

②2028年4月稼働までのスケジュール?市長答弁「今後、賃貸借料,設計建設工事費の提案は6月中又は7月初めに。構成市町で負担金の議決を経たのち、組合議会で議決を得たい」  

藤本功男市議=①新ゴミ処理の最終処分の具体的な内容は?担当部長答弁「塩ビや鉄を除き原料とし、ケミカルリサイクルに。今後、ゴミの内容については分析が必要」

②事務と自治会協議会の位置づけ?副市長答弁「7つの自治会と建設の同意に関しての協定書作成。今後協議会には環境保全協定書の素案を示し、話し合っていく」

③賃貸借契約、今後の地権者との関係性?市長答弁「用地交渉は議決が必要であり、現時点での流れはこれからが正念場。交渉についてはルールの範囲内で終了した。適正価格であるとしっかりと説明を繰り返していく。地権者とは一定の距離を保ち、賃貸借契約に基づき賃借料を払っていく、いい関係を保ちたい」

傍聴者意見=原田市議が市長の行動に関してとても客観的な意見を発言されていた。新ゴミ処理施設の使用期間を今回も20年と決めてしまった。現状から考えても発酵乾燥ならもっと長く契約をまいても良かったのではないか。また、前線に市長自身があちこちに出られているようだが、それは適切だとは思わない。どのくらいの範囲で動かれているのか。市長は最終決定の判断でなければならないと、言われていた。その通りだと思う。最終の判断をすべき立ち位置の方は、職員に周りの情報を集めてもらいその情報をもとに、財源や将来の人口動態とのバランスを鑑み、物事を決定していかなければならない。そこに感情が入り込まない様にするには、個々に対して過度な密着を避け、情けに左右されないよう律することが求められるのではないだろうか。また、心配な発言も聞かれた。新ゴミ処理施設に係る全費用は100億近い金額を計上するのでは?地権者・地元の住民たちがすんなり協定を結ぶとは思えないと、意見を述べられていた。

翌日の藤本市議の質問はご自分の視点から、住民に分かり易いようパネルを用意して説明をされていた。手まめであるし、情報収集に時間を割かれていると感じた。ところが、提出される予算・議案を審議する立場の議員として問題発言と思われる言葉を述べられた。「ゴミ処理問題については、審議に対する全ての経緯が明確に説明されないまま進められてきた。生活に重要で、賛成していく事業であるが、結果にたどり着くまでの過程は闇でもよいのか。」この新ゴミ処理施設の予算書はまだいただいてもいない。なのに賛成の意向を示しているのか?経緯が明確でないと言いつつ、よくわかりもしない内容のまま、これまでの1憶4300万円、33億円のゴミ運搬事業にも賛成してきたのだろうか。そして、これから決まってもいない新ゴミ処理施設運営予算にも疑義を感じながら賛成をするのか。住民代表として追求しないのか。議員の仕事が何なのか理解していない、矛盾した言動を本議会中に見せられた。

同時にもう一つの残念は、隣の席の樫原浩二市議の態度である。まだ本会議中、藤本市議の最終質問時に両手を上に上げ、大胆に伸びをした。本会議中の行動としてはマナーが大変悪い。議長の「小休」の声と同時に「これはパフォーマンスやな」と藤本市議に向かって言われた。傍聴席からは見苦しく感じた。議会中反対意見の議員に対して野次を飛ばす光景を見かけるが、見苦しい。批判はあって当然である。傍聴席から見て「その通り」とほほ笑む事の出来るスマートな批判、スマートな態度で議場パフォーマンスを見せて欲しいと思う。

上板町議会・一般質問(2025年6月11日)no,3

ゴミ処理問題の質問のみ傍聴 

乾議員=①2028年3月までゴミ処理中継運搬基地に現施設内を使用するため、3年間の周辺対策事業に3億円を予定している。いつ決まり、地元住民は了承済みか?担当課長答弁「検討を重ねながら5月14日の副首長担当会議で決定。地元住民への説明ではそれぞれに考えるところはあると思う。説明を重ねていく」

②6月に組合臨時会を開催し、賃貸借料と新施設の設計費・建設費の予算も提出予定と聞くが、設計に基づく建設費ではないのか?担当課長答弁「専門業者に積算を委託し、設計と合わせた建設工事費を一括方式にする。入札価格と共に過去の実績・施工業務の提案等を総合評価する、総合評価一般競争入札とする。補正予算を各議会の臨時会で審議の後、組合臨時会での決定」

③4月15日の報道で新施設の完成予想図が記載。既に設計済みなのか?担当課長答弁「周辺住民への説明のための素案で、職員が作成した。専門業者に委託するため変更になる事はある」

④3月に「新ゴミ処理施設整備に係る事業者選定支援業務」を入札し専門業者に委託した。業務の説明を?担当課長答弁「この業者により施設の要求水準や選定の基準工程等を作成していただく」1500万円の予算で業者が決定しているが、専門性は高くゴミ処理の発酵乾燥方式に対し、実態をよく把握している様だ。

⑤新ゴミ処理施設も20年の稼働期間である。物価高騰もあり、設計費は低価格となるのか?発酵乾燥施設なので、従来の物より複雑でなく単純設計になり、且つ耐用年数も20年間でよく、板野町・上板町とも上限価格の設定を決めた入札の提案をして頂きたいが?町長答弁「組合事務局とも協議し、管理者と板野副管理者ともよく話し合っていく。限られた期間の中で遅れる事を危惧しており、変更等出来るかどうか。低価格を提案する事は中々出来ないのではないかと思う」公表された金額は70億強だが、物価高騰もありそれ以上に膨れ上がる可能性がないとも言えない。こちら側から設計コンサルタント業者に設定金額を提案し(例えば50憶)、それに見合う地元業者が参入出来る設計を依頼出来ないか?私たち議員と直接話し合う時間を取って頂きたい。こちらから出向く意向があると組合に協議してもらえないか?担当課長答弁「わかった。伝えます」

傍聴者意見=議員の質問により、新たな入札方法が明確化される。総合評価の一般競争入札であるが、総合評価という部分に私的思考が寄り掛かり公募型プロポーザル方式と何ら変わりないのでは?と。この入札には疑問を持たれている様だった。また、新ゴミ処理施設の設計と建設工事、合わせた金額がかなり高額になる恐れがあるようだ。この事は阿波市代表質問でも意見されていた。また、業者と直接話し合う旨を議員が求める事など無かったので、この発言から緊迫した要素が隠されていると感じられた。出来る事なら、傍聴者もその話し合いに参加してみたいと思った。

 

上板町議会・一般質問(2025年6月10日)no,2

ゴミ処理問題についての質問のみ傍聴 

上原議員=①土成町、吉野町の住民から20年の期限を過ぎたら現在の敷地内ではどの様なゴミ処理も使用を認めない旨の申入れがあった。原因は?担当課長答弁「20年で稼働を止める約束が守られなかった事、ゴミの焼却はしないが臭気問題を心配しての申入れである。今後も理解を得るよう説明を続けていく」

②この3年間も周辺対策事業を計上するが、金額を3億円と決定した説明?担当課長答弁「今までも継続していた費用はこれからも道路改良・施設や公園の整備等に対して行う。上板町の分担費は年約1800万円、3年間で6000万円弱となる。」

③新ゴミ処理施設の土地の契約交渉が3月末から、なぜ6月末に延びたのか?担当課長、原因は答弁せず「契約の遅れが新ゴミ処理施設計画に、すぐさま影響を与えるものではない」

④8月以降、ゴミは山口まで運搬。それに伴い車両確保費1億4000万円が発生。この事業の内訳?担当課長答弁「新車を購入するか、中古を購入するか分からないが、車両費に当てる」議員が今までの答弁とは違うし、新聞記事にもその様な事は書かれていないと再問。課長は町長・副町長の元へ行き答弁合わせをした。その上で「先程の答弁に間違いがあり、確保費には車両購入費は含まれない。運搬業務に係る前の作業人員の確保・臭気対策・車両改造費等の事前の準備費用である」

⑤新ゴミ処理は最終のゴミを固形にせず、再商品化事業者に引き取ってもらう方向か?担当課長答弁「こちらの処理方式に合う業者をいくつか選び、視察等行い選定していく。選定方法も検討の段階である。仕分け作業はこれから検討していく」

傍聴者の意見=申入れ書の件で、町長の答弁に違和感を感じた。「いつも反対されている方で」という表現をされた。「いつも」を付ける事で、町長がその人に憤りを持っていると伺える。しかし対立をあおっているのは、執行部の説明不足に他ならない。提出された方が住民説明会で質問されたが、他の方よりかなり柔軟性が感じられた。計画の必要性を理解してもらうためには、もっと丁寧で分かり易い説明でなければならないと強く訴えられていた。真っ向からの反対意見には聞こえなかった。

また担当課長が、すらっと答弁間違いを発言。車両確保費の答弁である。1年前の定例会から何度も何度もこの内訳の質問が各議会で行われた。車購入ではないのか、との追及に、確保は運営のための準備費用。人員・臭気・改造費と繰り返されてきた。その答弁を今頃になって車両を購入すると発言?間違いと言い直したが、1年を経てこの様な間違いをするのか?しかし、課長の間違い発言の方が金額としては辻褄が合う。1億4300万円の説明の中で車7台使用と聞けば、大型車1台約2000万円なのかと。この通りなら、組合が業者に仕事依頼で車両を買い与えることが公共事業として大問題となってしまう。

過去も現在も車両確保費は人員の確保・臭気対策・車両改造費が答弁だった。だがこの内訳では1億4300万円は高すぎる。辻褄が合わないのである。よって、住民監査請求が起きた。

板野町議会第2回定例会 no,1

6月 3日(火)開会・町長の提出議案の説明(今回町長不在) 

   4日(水)厚生常任委員協議会

   5日(木)産業建設常任委員協議会

   6日(金)総務文教常任委員協議会 

  11日(水)一般質問

  12日(木)議案審議・閉会 

 

一般質問(4名)

楠本千草=①大学生の消防団入団は可能か?②町民センターのトイレを様式に?

石田実=①ゴミ減量化の推進②平和式典時期に図書館での催し③古文書の調査状況

藤田千穂=①学校図書室に支援員を?②ゴミ減量に向けた周知と方法の取組み

三原大輔=①新ゴミ処理施設用地の地権者との賃貸借契約及び建設工事入札までの過程?②カスタマーハラスメント対策?③町養護老人ホームの現状と対策?

ゴミ処理問題についての質問のみ傍聴

三原議員=担当課長答弁「地権者との交渉を終え、今後1市2町各議会で承認を経てから組合議会で審議して頂くことになる」再問。議会で審議するためには出来るだけ早めに契約や、設計工事費の詳細な説明資料を頂きたい。組合への要求として?副町長答「臨時会に向けての資料は出来るだけ早期に提出できるよう組合に依頼している」

傍聴者意見=このゴミ問題は当初から審議内容の具体的な説明が乏しく、3自治体の議会から同じような不満が毎回取りざたされている。地元阿波市議会でさえ、情報は新聞で知る状況と嘆いていた。1自治体での運営でさえ、情報共有が問われることもある。自治体間で組合を作り組織として運営するなら、なおさら組合として管理が円滑に進められるよう体制を整えることに注力していただきたい。

上板町議会第2回定例会 no,1

6月10日(火)   開会・町長提出議案の説明・一般質問 (前田忠道・上原勝利・本浄敏之

  11日(水)   一般質問 (乾崇・安田孝子)

  12日(木)   一般質問(岩野角雄)・議案審議・閉会   

 

一般質問 

前田議員=①鳶谷川の管理状況?②ため池への対応?

上原議員=①ゴミ処理運営において新聞報道の詳細?3年間の費用の詳細?新ゴミ処理方式の最終処分?②技の館の運営検証?③歴史民俗資料館の維持管理?④空き施設を図書館利用に? 

本浄議員=①老人集会所を児童生徒の学習場所に?②1人暮らしの健康支援?③農業集落排水の汚泥状況? 

乾議員=①中央広域環境組合3年間の周辺対策事業費3億円は了承済?組合の6月臨時会予算案の主な内容?新ゴミ処理施設の設計は完成か?3月の新ゴミ処理施設整備に係る事業者選定支援業務とは?町として設計の提案は?②防災の備蓄品と減災の用水樋門の開閉?③財政の減額補正について? 

安田議員=①学校再編の状況?②乳幼児健診?③健康増進計画は?④ラーケーションの状況? 

岩野議員=①公園の管理?②定住促進対策?③組合の周辺対策事業?④投票所にステッキホルダーの設置?

阿波市議会第2回定例会 no,1

6月 2日(月)   開会・市長提出議案の説明

  12日(木)   代表質問(原田定信・阿部雅志・坂東重夫この後一般質問の竹内氏続く

  13日(金)   一般質問(竹内政幸・後藤修・中野厚志・藤本功男・吉田稔・松        

       村幸治・武澤豪・樫原浩二・黒川理佳・樫原伸・原田健資・笠井一

  16日(月)   提出議案質疑・委員会付託 

  18日(水)   総務常任委員会

  19日(木)   文教厚生常任委員会

  20日(金)   産業建設常任委員会 

  25日(水)   委員長審査報告・採決・閉会 

 

ゴミ処理問題の質問者のみ掲載 

代表質問 

原田市議=新ゴミ処理施設計画で外部との各交渉は?2028年4月までの日程は?

一般質問

後藤市議①コンポストの無料配布の追加?②EM菌支給や作り方の講習?③雑誌回収の取組み?④新ゴミ処理施設土地の賃貸借契約の内容と進捗状況?

中野市議①ゴミの減量化に向けての施策?

藤本市議①新ゴミ処理方法の最終処分の具体的計画?②地元自治会との協議の位置付け?③地権者との賃貸借契約と関係性?

黒川市議①今年8月からのゴミ処理方法の臭気対策の方法,費用,効果?②ゴミ処理の情報を共有?