一般会計当初予算審議 修正動議を提出する準備をしていたが断念
各委員会の審議結果と採決・・・厚生常任委員会-産業建設常任委員会-総務常任委員会とも、委員長報告は全委員一致で可決となった。しかし、本議会では委員でない議員から、中央広域環境施設組合の新年度事業費に対して反対の声。ゴミ処理運搬費用の内訳が明確な説明もないまま、急ぎ急ぎの採決をさせるこの事業費用に反対。議会では4人の議員(上原・岩野・乾・前田)が反対。この反対に対し本浄議員が賛成討論を。組合の局長から簡潔な答えがあり、予算の増大をしても今撤退する事は出来ない。新ゴミ処理施設建設はしなければならない。賛成する。(3年後の新ゴミ処理施設の費用ではない、勘違い)
提出出来なかった理由=運搬費用の疑義に賛同する議員(前田議員)から昨年組合議会で一部補正予算として認められた事業費でもあり、異議を唱える事に躊躇するとの理由で動議提出に待ったがかかる。これは本会議審議当日になってである。動議は提出せず、異議ありで反対(当初予算全体)という矛盾した姿勢で臨むことになった。およそ3年間のゴミ処理は山口県まで運ばれ、焼却費よりはるかに高額な金額の運搬費が発生するのだ。国土交通省などの適正価格は示されなかった。1市2町で、唯一板野町議会議員がこの事業費を減額修正した動議を提出した。上板町議員も昨年の補正で運搬費に反対し以後、車両確保費の「確保」が意味するところの情報収集と質問を繰り返していた。しかし、組合,町の答えや判断は不透明で、その内容から不必要と思われる項目や金額に対する明確な答弁は無いも同然。この事業は最初から説明や資料不足であった。
傍聴者意見=現在議員定数12人。動議は1人でも提出できる構成員であるから、乾議員・上原議員の2人で提出すればよかったと思う。動議提出は賛同者が多いと心強いのは確かだが、残念。待ったをかけた議員が賛同してくれなくても、動議の力は本当に大きいため提出して欲しかった。しかしなぜ、待ったをかけたのか?動議は賛成出来ず、単なる反対は賛同する。二つの違いは新聞報道の有無。手続きのかかる動議提出は、新聞報道される。例え1人で提出し、誰も賛同してくれなくとも、疑義のある問題を世間に知らしめる事が出来るのだ。そうなれば、報道後の住民の反応が出てくる。住民の賛否の反応に対して賛成議員は賛成の根拠、反対議員は反対の根拠を、議員として丁寧な説明責任をせよと求められる。この説明が出来るか否かで議員の評価をされてしまう。よって、新聞の記事になる動議は・・・なのである。
議会議員は、多くの住民の未来を考え、全体予算の中で将来に不安を残す事業には延期・見直し・中止を求め、具体的な根拠を示し明確に批判をしなければならない。いつも是々非々で町のためを考えた判断を求められているのである。板野町議会議員の三原大輔氏は1人でも動議を提出すると言っていたが、賛同議員と2人で、堂々と提出。納得の出来ない組合のゴミ処理運搬事業費に対して。少数なので否決されることは分かっていたが、山口県までゴミ処理運搬する費用に疑義がある事を、住民に知って欲しかったからである。新聞報道されると住民は関心を持って、どんな問題が起こったのかと読むはずである。
3年間だけとはいえ、ゴミを山口まで運搬する計画がなぜ、決まったのか。
選択肢は全く他になかったのか。住民の素直な意見である。
採決の結果は動議を提出してもしなくても少数反対は可決となる。単なる異議あり少数反対は、記者が記事にせず、民主主義の結果で議会の意思は数の原理で可決と決定。そして多数派議員の賛成で、問題は議会内で収められてしまう。予算や議案の採決では少数反対の声は消され、議会は認めたという結果しか報道されない。だから、動議提出が必要なのである。これから、新ゴミ処理施設建設も進めているが、早くも疑問点が発生している。
翌日(3月18日)上板町議会の予算審議の新聞記事はたった1行。
25年度一般会計当初予算59憶6200万円など21議案を可決。