上板町議会第3回定例会(2025年9月12日)no,4

定例会最終日(9月12日)  

町長から新ごみ処理施設の用地取得費否決に対する「再議」提出 

質疑・乾議員・・・①造成工事費6憶5000万円はいつ決定したか?副町長答弁「9月4日の事前説明に示された総額。構成市町に審議予定の金額として提示された。」②組合事務局から示された町負担金で、組合議会で決議されていない状態では組合の義務的経費と言えるのか?町長答弁「組合規約11条経費とは、関係市町の負担金その他の収入を充てるとあり、議決の前から構成町の負担金においての手順になっている。今回の事業費は義務的経費に充たる。」組合で議決された後で、割合通りに有効になるものだ!

質疑・柏木議員・・・答弁されても理解出来ない。負担金が義務費に充たる根拠を分かり易く説明を?総務課長答弁「負担金は自治法177条で示された義務費の内、その他の普通地方公共団体の義務に属する経費に該当する。」と条文を読んだに過ぎない。

 質疑を終了し、「異議あり」の発言で討論

反対討論・乾議員・・・反対理由は昨日と同じ。発酵乾燥方式では高額になり、追加コストも不明瞭。今回の再議で予算案が否決されてもそうしようとするなら、組合からの脱退も視野に入れなければならない。再度この予算には反対する。

賛成討論・本浄議員・・・我が町のごみは我が町で処理するのが大原則。しかし組合との長い付合い構成町である以上、その一員としての役割を果たすべき。整備工事が遅れれば住民に迷惑がかかる。安心安全な生活を送れるよう大きな視野に立ち賛成する。

採決は議長を除く11人で、昨日と変わらず賛成5人、反対6人。再度、否決となる。

町長閉会の挨拶=町民生活に影響が出ない様、法律に基づき予算を支出させていただく。(この結果を受けて阿波市議会閉会の18日に、市長は1市1町で組合継続するか、市単独で整備するかを判断するという。現状では1市1町の事業推進を目指す姿勢を示している。松田町長が継続の意思を貫いてくれたことに敬意を払うとインタビューで答えている。)

 

傍聴者意見=乾議員の言われるように、組合議決の後なら、義務費は発生するだろう。しかし、新規事業については、その事業自体を1市2町の議会で話し合った結果、反対又は脱退している。この状態で町長の独断が通るなら、二元代表制の機能は失われ、組合の新規事業に問題ありとなった時、各議会側からのブレーキは効かない事になる。組織が進める事業を止める事は出来ないと言われるが、阿波市より大きな組合や自治体が導入を見送った発酵乾燥方式は、非常に危険で両自治体の財政をひっ迫させる事業になるだろう。全国では結局、導入した自治体はないのである(小松島市・美馬市は選定中)。

また災害の多い現状で、災害のごみは受け入れ出来ない方式である。デメリットを知りながら導入するのだ。ただでさえ、リサイクル商品にするためごみを分別、より整備するための設備投資、リサイクラーの選定、残渣の受け入れ先、最終処分と、いくつもの業者が必要になる。その運搬費用も膨大になるだろうし、この追加コストの恐ろしさが具体的に示されていない。

 それよりも、交付金を頂くための実証実験をせずに環境省へ計画の申請をし、内示を貰ったと得意に説明をする職員。計画の手順を無視した進め方には恐れ入る。実証実験が必要と気づいた今から数か月かけて行うという。突っ走る組合組織に上板町は一緒に乗りたがっているが、確かに賛成議員も問題ありと分かりながら止めようとしていない考えが見える。一体何にすがり、何を守りたがっているのか。本当に町の将来を考えた事業なのか。人口減で財政の厳しい現状を理解しての事業なのか。安心安全は賛成側の言葉だが、反対する側こそが安心安全を考えてのことだと思われる。

上板町議会第3回定例会 no,3

第3回定例会(2025年9月11日) 議案審議 追加最終の補正予算

「新ごみ処理施設計画」 本年度の上板町負担金4400万円

 内訳=用地造成費・賃借料・実証実験費 (臨時会で新ごみ処理施設の予算は否決されている。今回は、用地契約し造成工事にかかる費用を計上。但し、この予算を認めると処理方式が発酵乾燥に決定) 

質疑・乾議員=9月4日の全協での説明で、初めて施設予定地が広域農道に面している大部分は阿波市の所有地であると知ったが、上板町自身も今まで知らなかったのか?副町長答弁「4日に知った」(それは情けないと思うと議員から一言)

他に質問無く打ち切る。議員から「異議あり」発言。議長より討論に入ると。

反対討論・乾議員=8月25日臨時会で否決後、全体計画は変わっていない。工事費高騰の説明無し、リサイクルにどれだけかかるか、商品受取り先有無が確定せず、主の処理費もどれだけかかるか分からない。ストーカ方式なら建設費運営費はごみの量で積算出来る。不透明な発酵乾燥方式に決まるこの予算には反対。

賛成討論・安田議員=住民の思いは今まで通りに処理されること。2年7ヶ月後に新施設が完成すること。9月7,8日両日で828名の予算可決を願う署名が住民から議会へ提出されたことで、住民の安心を優先させるべき観点から賛成。

議長を除く11人で起立採決

    賛成・・・村上・本浄・吉岡・鈴木・安田 

    反対・・・柏木・上原・富永・岩野・乾・前田

この後、すぐに町長から議長に「再議」の申入れがあった。議会は小休し30分程町長から議員に説明があったようだ。その時、自治法の177条を出し、義務費に当る予算なら否決された場合再議の提出をし、再び否決されても首長は予算を支出出来るとの説明をしたという。議長から、日程最終日の12日、明日13時半から再議提出についての審議を始めるとの報告でこの日は終了。

上板町議会第3回定例会 no,2

上板町議会 第3回定例会 

一般質問 

 乾議員・・・①予算否決でゴミ回収が止まるか否か?担当課長答弁「今年の(塵芥処理)予算は5月と9月に支払い済み。」町長答弁「2年7ヶ月で新ごみ処理施設を建設しなければ現在の中継運搬場所の使用は出来なくなる。間に合わせることを念頭に計画を進めたい。」②否決理由について?町長答弁「組合の説明不足と言うが、担当者は何度も町議会に説明している。職員からは入札前で詳しい事は言えない部分もある。」③処理方式の不安要素は大きく、変更の考えは?町長答弁「施設周辺住民の理解等、今まで築いてきた物事を変更するリスクは大きく、このままの方向で進めていく気持ちは変わらない。2市2町で稼働した方式は地元で評価が低く、発酵乾燥方式を選んだという経緯がある。」 

 

傍聴者意見=町長の考えが変わる事はないと確信していたが、答弁にも強く感じられた。この定例会の最終で提出される新ごみ処理施設計画の一部の補正予算は否決されるという敵意を持った姿勢も伺える。気持ちがそこに集約されているようで、細かい質問に対して不満が募り議員の質問に難色を示す場面があった。議長が小休を取る。

町長発言「通告に無い質問が多く、どうなっているのか。」乾議員反論「通告にある質問の範囲で、答弁に対しての再問だ。」「議長はどの様に感じているか。私の質問が通告の範囲を超えていると思うか。」議長答弁「質問の流れの範囲にあると思う。通告された内容から読み取れる再問であり、議会の想定内と言える。また、町長,職員においては提出された質問通告書を読み取り、想定出来る範囲の答弁が出来る学びが必要である。」

 この様なやり取りが小休中にあった。公平な議長采配で、今後全く外れた質問でない限り、真摯に答弁する事が執行部局には求められる。この決着は、議長に拍手を送りたい。また、傍聴出来なかったが上原議員の新ごみ処理施設の代案の考えに対して、課長から「町単独での施設整備は多大な時間と費用が掛かる。民間委託は選定や金額交渉の見通しが立たない。」と、動く気配も見せなかった。する気がなければ出来ないのは当たり前である。

中央広域環境施設組合への住民訴訟(第1回初弁論)

住民訴訟 第1回口頭弁論(2025年9月8日)

 

中央広域環境施設組合管理者 町田阿波市長に対する訴訟 

組合側は合理的な算出として争う結論

 運搬車両確保費1億4300万円は、安定的な運搬業務のため人員の確保が必要で合理的な費用である。

 運搬費に対しては算出方法が誤っている。国交省の告示に従い、片道の運送運賃を2倍にし往復割引を適用。深夜早朝割増しは、復路が午後10時出発の可能性が高く、片道は一律に割増し料金とするのは合理的な裁量である。 

運搬費の一部の返還と予算執行差し止めに対し、請求棄却を求めて争う姿勢。

今回の弁論の中で、運搬費の疑義を指摘されているため「合同通運」も被告側として参加すると言われていた。組合を訴えているが、業者が途中参加出来るのかと思った。

上板町議会第3回定例会(9月9日~12日)no,1

上板町議会第3回定例会 

 日程 9月9日(火)~12日(金)

一般質問 9日 

1)岩野議員=①学校教育(学力向上・教員配置・ICT支援員・児童への支援)②高齢者の買い物支援(状況と費用対効果) 

2)乾議員=①新ごみ処理問題(予算否決の捉え方・今後の進め方・処理方式変更の考え)②一般会計の決算(人口減に対する行財政改革・建設事業費減の理由)③農業集落排水事業の決算(赤字決算の解消策・償還財源の補填)

3)安田議員=①新ごみ処理問題(予算否決の行政側の考え・解決策・阿波市の声・発酵乾燥方式を進める利点・組合構成が崩れた場合)②国保事業(高額療養費・特定検診受診率向上策)

一般質問 10日

4)村上議員=①新ごみ処理問題(組合脱退のメリットデメリット・中継ごみ運搬は継続か・し尿処理施設の単独は・一部事務組合の重要性)②町職員の人事評価制度)

5)富永議員=①物価高騰の施策(住民への施策・庁舎内の施策)②幼稚園の統廃合(進捗状況・経費削減)

6)柏木議員=①ごみ減量化(分別収集とリチウムイオン電池回収)②家族介護用品助成事業(紙おむつ・尿取りパット・紙パンツ)③18歳までの医療費無料化④投票所入場券(個人に配布・期日前投票所の明確な表示)

7)上原議員=①新ごみ処理問題(予算否決の今後・阿波市との話し合い・阿波市長の判断後の選択肢・脱退又は他の代案)②し尿処理事業(予算の否決でし尿処理中断の噂・単独処理は)③技の館(指定管理者制度の期間終了後の見直し)④町長選挙(町政の思い・責任感)

一般質問 11日

8)本浄議員=①新ごみ処理問題(具体的計画の流れ・現在の中継運搬処理・予算否決の影響・今後の考え)②町道の管理(点検・補修計画の手順・除草の計画と実施状況)

 

上板町議会臨時会(2025年8月25日)

上板町臨時会(2025年8月25日)

開会後すぐ小休に入り、全員協議会(45分間)をする。傍聴席は満席。すぐ始まらない議会に住民は「また長いんか」「開始10時は守ってもらいたいなあ」「10時までに話し合っとたらいいんでないか」等の声あり。

開会後、執行部の説明は省略。すぐ質疑に入る

鈴木議員=組合構成が1市1町となるが、今回は1市2町の予算のまま。この金額を認める事で、新ごみ処理施設計画が進むのか?課長答弁「事業を進めるには、事業継続が確定することが前提にある」「1市1町の積算に付いては縮小しての計算で、現状でいつ予算計上できるかは言えない」 

本浄議員=4800万円の支出内容?補正予算の重み、施設完成に期限がある?(答弁に小休がかかり、村上議員が町長席まで出かけていく場面あり)課長答弁「工事については予定地2万5000㎡の内2万㎡が建屋、後は緑地。ごみの受け入れ年平均1万4千t(1日約40t)。全体予算92億8000万、交付金26億7000万、地方債55憶、一般財源10憶の上板町の7年度の負担金」町長答弁「事業に遅れが発生しない様予算を認めて頂く事が重要。ごみ処理の運営コストは高くなる。1/3の交付金があり、それを除いたうち50%の交付税措置がなされる。現時点では三豊市を参考にしているが、業者の選定、リサイクル燃料等によって変動があり運営費はまだ未定」

その後討論

乾議員(反対)=建設費85憶の積算根拠なし。施設建設予定地25年間の全体費用6億4500万円は高額。処理方式は全国初となり、運営方式と経費は不確定。問題点が多すぎる。金額に妥当性がなく審議に必要な情報が不足しすぎている。

鈴木議員(賛成)=予算が認められれば交付税の負担軽減。反対すると遠距離搬送は続けられず、阿波市単独となる。広域行政は歴代町長が進めてきた構成であり続けていく事が必要。

柏木議員(反対)=広域組合は必要であるが、問題は処理方式と予算にある。新ごみ処理方式の流れの中で、リサイクル原料の受取り先が未定ということ。現在の予算のまま進める事は上板町にとって大きな負担が生じる。今立ち止まり、92憶は見直す事が必要。 

吉岡議員(賛成)=否決する事で、阿波市から脱退要請がくる。違約金が発生するだろう。阿波市との関係を切る事は、ごみ処理とし尿処理事業は自力で運営することになるのでは。一緒に運営する事が大切。

上原議員(反対)=吉野川市が脱退し、続いて板野町も、これが何を意味する。運営の経費は未定で再度の質問にも説明なし。先の読めない分、追加コストの不安。建設費は2020年から39億~73億~そして93憶と高額に。理由は物価高騰による増額、中身の説明が十分でない。予定地は、買取りからいつの間にか賃貸借に、これも詳細なし。不明な部分が多すぎ。

本浄議員(賛成)=組合で20年間やってきて、新施設が出来るまでの2年8ヶ月の遅れは36憶かけて山口県まで搬送。今回の予算、反対すれば阿波市単独の意見もあると聞く。18年前は松尾町長のもと、し尿処理までお世話になりお付き合いが継続する関係性を大事に。  

討論終了し採決

起立少数否決となる。11時半閉会。

賛成議員・・・村上・本浄・吉岡・鈴木・安田

反対議員・・・柏木・上原・岩野・富永・乾・前田

傍聴者意見=討論は6人が発言し、熱を帯びていた。賛成議員は質疑も討論も阿波市との関係を断ち切る事が、最悪の状態を招くという主張だった。切り難いつながりだけを強調し、どの様な既得権を守りたがっているのか、議員に対し不快感が残る討論だった。組合構成自治体の中で対等さが全くなく、上板町は従わざるを得ない格下の立場であると強調している。反対することは脱退を意味をし賛成を投じさせようと、威圧感満載の賛成討論だった。まさに提案内容の中身の審議でなく、理不尽でも組合のつながりを守る既得権保護の考えで、逆に断ち切れない関係性を疑う。議会の存在、責任感、議員として町の財政を守る使命感を忘れ、審議内容から外れた発言で議会に臨んでいた。

 多くの傍聴者は賛成議員に促されて出席されていた。議員と目配せしたり、そうだと大きくうなずき傍聴。閉会後に隣の男性2人が「否決したぞ。さあ明日から、しっかりごみ出ししとかんといつ回収が止まるかわからん。受け取ってくれるとこないわ。」というので「ごみ回収は自治体の基本の仕事。日々回収車が来てくれるし、組合と契約している期間は受取りを拒むことはない。」「2年8ヶ月は山口まで、過ぎれば町独自で民間委託という選択もある。」「計画と予算に問題があれば反対する、議会では当たり前の事。」と言い返したが、男性2人はごみ回収が止まる不安を掻き立てる情報が入っているようだ。私から離れると再び「ごみどうなるんだ、ごみ屋敷になるぞ。」と大きな声を上げて傍聴室から出ていった。

 議会(行政運営や予算について)の審議は賛成か反対かのみ。納得出来ないものに反対するのは議会議員として当然の意思決定である。それで町の将来が決まる。住民も議会が持つ議決権の重さを理解する必要がある。今後、執行部が否決を受け、どう判断するかである。提出された方式と予算について、どの様に組合と対するのか。脱退という道もあるが、反省し見直すのか、そのまま否決されても進めるのか、あくまで首長の権限である。脱退は最終判断。まず、処理方法の変更が必要でないかと思う。これは上板町だけでなく、阿波市にとってかなりの損失が出る方式で、再度、調査・検証すべき。阿波市もそう大きくない自治体である。新処理施設の遅れより、はるかに問題は大きく、将来に渡り自治体に重い負債を背負わせる事になる。首長と議会の意思表示がねじれる事は有り得る。自治体に適切な方向に進んでもらうために、住民から出来る範囲の活動を起こしてみようと思う。

上板町議会議員に対して臨時会において審議の問題点を訴えるno,2

上板町議会に住民有志が臨時会の課題を訴える(2025年8月19日)

 上板町議会議員に対して「臨時会の審議」に問題点を訴えた住民有志が、新聞報道されました。上板町代表として喜多啓二氏と、3名の住民(板野町も含む)が中央広域環境施設組合の新ごみ処理施設に関する確認・質問を10項目列挙され要請書を提出しました。

 審議の場では要請書の内容を吟味され、結論を出される様対応を迫っていました。提出された喜多氏に直接伺い、問題点と議会に求める対応の概略を公表します。

1)板野町の組合脱退への受け止め=議会では全議員が賛成し、可決したこの結果。

2)新ごみ処理施設の建設費高騰=人件費・資材の上昇でなく、算出根拠を詳細に。

3)建設予定地を購入から賃貸借に変更=造成工事に5憶円かけ終了後返却+借地料。 

4)公設民営から公設公営に変更=2023年10月変更時に具体的説明無し。     

5)山口県萩市焼却場への搬送処理費37憶=高額運送費、遠距離搬送でない選択肢は。 

 8月15日の全員協議会を傍聴しての疑問点。計画や予算に反対する議員たちは「20年間の運営費未定(リサイクル原料の供給先未定・残渣の量未定)や組合側の誠意のなさ」を具体的に主張。組合側の提出予算に賛成する議員たちは「予算反対の議員に代替え案と事業説明不足の職員への配慮を求める」抽象的な感情論を主張。

 以上のことから

★十分な回答を求める姿勢が議会議員に不足していなかったのか。

★事業運営の中心である組合議会の機能が、正常に働いていなかったのではないか。(上板町代表として町長・副町長・担当課長・議長・副議長が出席)。適切な発言・質疑は?

二元代表制をしっかりと発揮され、正しい批判と監視機能を持った議会として議員は判断していただきたい。予算案が否決されれば、新たな代替え案を行政側が示すことで役割責任を果たす事になると思われる。

★上板町の判断については、1市1町では本町負担は重い。将来の確実な人口減を見据え、上板町の規模を考慮すれば、子や孫に大きな負担を負わせない選択を考えるべきと思う。決断すべき時。予算が決まっていない今だからこそ、脱退の決議を要請する

★今後、財政を守る取組みとして、ごみ減量化に向けて住民にも呼びかけ、上勝町の様にごみ分別でリサイクル原料を増やす必要があると思う。環境に優しい町つくりを行政・住民共に働きかけていただきたい。

_____________以上、訴えの概略です。___________

私たち「上板町の未来を考える会」「新ごみ処理施設計画を憂慮する住民有志の会」以外に「新ごみ処理施設建設計画」「遅延した3年間の県外処理搬送事業」に関心を持ち、議会に判断材料を提出された住民団体がいた事に大変心強く思いました。議会の意思決定に影響を与えるのは、選ぶ側の有権者の明確な意思表示なのです。上板町議会の全協が始まる前に、名前も書いていない、出所の分からない抽象的なビラを配布する方たちがいましたが、全く価値がありません。堂々と誰が何を訴えどの様に考えて欲しいのか、賛同が必要ならばしっかりとした印刷物を発行するべきです。今回の要請文書は勇気のいる活動ですが、うなづいてくれる人たちは多いと思います。私たちも大いに刺激を受けました。共に学び、上板町の未来のために行動を起こしましょう。

上板町議会全員協議会no,2

上板町議会全員協議会②

傍聴者の意見=開会前に、先入観を持たせる内容のビラを配布したのは、組合側に賛成の立場である議員の策略である。全協前に議員が町内に何百枚か配られたようで、傍聴者の中に配っていた側の住民もいた。書かれていた内容が、新ゴミ処理施設の計画や予算などの具体的なものは全くなく、感情論だけの思いしか書かれていない。今回の計画や予算に反対する議員に対して、不当に非難し、根拠のないでたらめな状況を印象付けるいわゆる誹謗中傷したビラである。今、SNS で盛んに止めるべきだと言われている行為そのものではないかと思う。なので、素直に「いらない」という発言は当然であるし、それに対して威圧そのものの言い方は傍聴に参加した住民に失礼で、明らかに傍聴規則に反した行為であった。問題自体が、賛否を問う事で自治体間の関係が大きく変わり、運営に影響を与えるための話し合いである。傍聴者が思いを爆発させる場ではない。協議中の議員を攻めても、議員は傍聴者に返答出来る場でもない。規則は守って傍聴すべきである。

 その後、各議員が意思表示について主張していった。賛成議員は好き嫌いの感情だけで、今までのお付き合いから断れば失礼極まりないという思いが強く、計画や予算が本当に事業として適正に成り立つものかという証明はまったくなかった。特に、表れていた議員は村上議員の少々嫌なことがあっても」、本浄議員の色々小さな部分には問題がある発言また本浄議員は、行政を審議するのに相応しくない言葉温かな目でを使った。住民の大切な予算はいい加減な監査で審議して欲しくはない。議員必携にもあるように、議員は行政に対し、正しい批判と監視を任されている住民代表なのである。合併を選ばなかった上板町は厳しい財政であることを承知の上の行政運営をしなければならない。近隣自治体とは強固な信頼関係が必要で、あらゆる災害においても協力体制を相互に整備することが求められていると思う。その点は充分に協議し、あらゆる事態において連携出来るよう進めていくのは当然であると思う。

 しかし、事業に対する計画や予算は多くの情報を収集し適正な判断・審査は当たり前。安易に妥協して済む問題ではない。お付き合いのある自治体にも、同様の損失を招く恐れが充分にあるための指摘なのである。問題点の指摘は妥当な議会審議である。今回の最大の問題は計画のずさんさ。それゆえ20年間の運営費さえ提示できない。執行部の曖昧な進め方で、気づいていない計画の認識不足を、明確に具体的に問題点を指摘するのは議員の使命である。反対議員の指摘部分はもっともな事でもっと真摯に見直す事が重要である。乾議員の情報収集力は丁寧だと感じたし、岩野議員・富永議員の具体的な指摘は組合側にはっきりとした答弁をいただきたい。感情論での揺さぶりが、事業推進の心髄である様な言い方に説得力はなかったと感じたが。

 

上板町議会全員協議会(2025年8月15日)no,1

 上板町議会全員協議会(2025年8月15日)①

 全協には、約70人の住民が傍聴した。場所は公民館。町議が次々と着席しだし、最後に村上議員が協議会場に入ってきて、端に座った男性に声を掛けた。その男性が、黄色のビラを傍聴する住民一人ひとりに、前から順に1枚ずつ配布し出した。その時、ビラを貰ったある男性が大きな見出し文字を見て「私には必要ありません」と言ってビラを返した。とたん、配っていた男性が「おまえ何しよんじゃ!」と会場に響く声で怒鳴った。議会事務局の森さんが局長に相談し、議長に耳打ちされた。議長から「そこ今、何を配っているのか。今日の傍聴席での規則は守ってもらう。野次暴言、周囲への行為などは認めていないので、すぐに回収する」と注意が飛ぶ。事務局の連係プレー素晴らしいと思った。(ビラには、採決の反対でゴミ問題今後はどうなる。反対議員は代替え案を持っているのか、ゴミ処理施設の遅れが住民のゴミ回収に困難をもたらす、お世話になっている阿波市との間にヒビが入って、し尿処理も止められたらどうする等が記載)

 

〇開会宣言で松田町長の挨拶=新ゴミ処理施設の計画予算案について、板野町議会は町長の脱退宣言を賛成する決定をされた。しかし、私は国からの交付金が受けられる広域処理での組合運営が、町にとっての最善の方法と考えている。今日の協議会では議員の皆さんにはそのことを踏まえて予算案について話し合っていただきたい。と言った後、公務により退席。議長より、各議員の予算案に対する意見・主張を順次述べるようにと提案。議席順に述べる事になった。

1,柏木町議=傍聴の皆さん、町長や課長の説明で分かるか?多くの傍聴者に審議する内容が理解出来る様、資料提供が必要と思う。昨日の町田市長の発言で、板野町の脱退を受けゴミ搬入が減り、規模の縮小で建設費の見直しが必要とある。臨時会で示される額は再検討の額か、そのままか。そのままなら反対する。

2,村上町議=反対する議員は代替え案があるのか。阿波市との良好な関係にヒビが入ったらどうする。少々嫌なことがあってもお付き合いは大事に。もし脱退したらどうなるかよく考えるべき。否決する事は、脱退の意思表示と見られても仕方がない。

3,上原議員=上板町も施設予定地を阿波市へ提案したが、すでに決定と言われ不快だった。吉野川市脱退に続いて板野町脱退も決定。組合の運営に問題あり。1500万円のコンサル委託業務の結果にも不信感。賛成議員の意見は抽象的で挑発的な態度である。言わせてもらうが、我々は民間企業や他の自治体へも情報や検証を行い、代替え案は備えている。今のままの計画や予算案には反対。予算の否決は脱退につながる。

4,本浄議員=色々小さな部分には問題があると思う。この事業は日程が決まり、他の自治体に頼る状態の上板町は議会でもめている場合ではない。組合からの提案、町長からの提案を否決する事はゴミの処理も、し尿処理も利用出来ない恐れもある。賛成すべき状態で、協力しなければならない。温かい目で見てこの予算案を受け入れる。

5,吉岡議員=施設完成を日程通りに進めていく事。間に合うように進め、ゴミ戦争の様な状態を作らず、協力して行く様に。賛成の立場だ。

6,富永議員=施設予定地がいつの間にやら借地契約になった疑問。ゴミ処理が発酵乾燥方式になると最終段階の残渣はどこにどう処理するか疑問。過程の説明が全くない。組合構成が崩れ、1市1町で見直しになるが、交付金1/3は確定されないだろう。予算反対と脱退は別だが、交付金の問題が確定しなければ広域の意味がない。

7,岩野議員=広域処理は必要だが、将来負担を考えると用地交渉の変更、施設の運営費未定は審議のしようがない。プラスチック燃料の商品がどの位出来るのか、リサイクル処理後の残渣の追加コストはどうなるのか。%にしても今の課長の答と組合の答えとの差異があり、今の説明にしても納得出来ない。現段階の答弁では反対となる。

8,鈴木議員=山口県へ持っていく2年8ヶ月の間に、施設の建設をする事で計画通りに進む。高額だから反対では工事にもかかれない。入札前には言えない事もあり、求める説明が出来ない場合もある。反対議員は組合からの脱退を視野に入れているのか。

9,安田議員=2度の臨時会が流れた事で、住民の心配は今後のゴミ処理がどうなるのか。反対する議員はゴミの行方をどの様にするのか責任を持って欲しいと思う。

10,乾議員=建設費の財源となる交付金は法的に適正か。予定地の借地は環境場所的に破格値過ぎる。20年間の運営費が未定。発酵乾燥した燃料の受け入れ先も未定。この方式自体が自治体では全国初の導入になるため、環境省でも取り組みに対する認識が不充分。他の自治体の算出から見ても、建設費+運営費で200憶にはなる。現段階の説明と資料不足からでは審議出来ないという状態が正しいかもしれない。反対である。

11,前田議員=これまでの組合の資料や説明不足の状態からは到底賛成出来るものではない。予算案には反対だが、予算の否決をすぐさま脱退と結びつける考えはない。

 最終に議長から、反対議員には脱退の意思があるのかという質問提案があり、その事についても議員から意見が出された。そして、今後以前からの提案をそのまま臨時会にかけるという確認が行われ、25日の10時からと議長の発言があり全協を閉じた。

板野町議会臨時会(2025年8月8日)

板野町議会臨時会(2025年8月8日)

10時35分~11時5分(30分)

中央広域環境施設組合議会議員の選挙は指名推薦 

厚生常任委員会委員長 松浦昶氏(まつうらとおる)

 

中央広域環境施設組合からの脱退について 

町長の説明=組合から脱退するには、2年前に報告しなければならず、自治体議会の議決が必要となる。その後、退くことを組合構成の各自治体に書面で通知することになる。脱退理由は、新ゴミ処理施設計画が進む過程で、好気性発酵乾燥方式に決定してからの建設費用は増額の一途。36憶から73憶そして今回の92憶。積算根拠が示されないまま最終、説明の資料を求めたが、7月29日提出された内容は0回答であった。その上、運営費が見えない状態では予算計画が成り立たない。脱退後の処理計画は今後決めていく事になる。単独で施設建設という選択肢もある。今の組合の様な運営ではなく、かかる費用は町で試算し、競争原理の働く入札で運営の見える化、町民に明確な説明が示せる選択がより良い方向と思う。

町長の説明に対し質疑なし、討論なし、起立による採決で11人全員が脱退に賛成する意思決定をした。新施設は2028年4月の稼働を予定しているため、板野町は脱退の旨を2026年3月末までに阿波市・上板町に書面を送付することになる。

傍聴者意見=10時開会予定の臨時会。テレビ局(四国放送・NHK?)のカメラ、局の記者たち、新聞記者2名。吉野川市、阿波市から市議の傍聴あり。阿波市と上板町からは一般住民の傍聴があり、全体傍聴者は11人ほどだったか。35分遅れで始まろうとする議場に松浦町議が真っ先に来られ、傍聴席に向かって、足を運ばれ関心を持って傍聴してくれることに感謝の言葉を述べてくれた。いつもに無い事でこちらが驚いた。今回の脱退の採決に関して、彼の鶴の一声があったのではないかと感じた。やけに堂々と晴れやかな態度が見られたからである。周りの議員が松浦議員を持ち上げる様子もあった。これまでの新聞紙面の内容では、例え可決になっても異議なしの採決に至らないのでは、と思わせる状況が記載されていたからである。

 別の視点から、次期町長の東根氏は10人の町議が応援についていた。その東根氏はこれまで通り、1市2町の組合構成で事業を継続出来る案を残す、と選挙公約としてはっきり述べられていた。その案に賛同しないのに応援する町議の思いが分からない。しかし結果は全会一致の可決。議会の意思がねじれている事は事実である。新町長の元、新ゴミ処理施設の白紙計画がどの様に進められていくのだろうか。新ゴミ処理施設の計画については、上板町議会の不安定な現状からも1市2町の議会議員全体の協議があっても良かったのではないかと思う。組合議会自体に不信感があるためである。この取組みは、阿波市議の原田定信氏も提案をされていたが、未だその動きはない。

 さて、組合の管理者である町田市長は、現状の原因を理解しているのだろうか。他の首長や各議員が訴える意見等を軽んじてきた実態が、今露わになってきたと思われるが。次は上板町議会の意思決定が問われる番だ。状況から1市1町となり計画を進めなければならない。今後、計画も予算も将来を見据え、人口減少の現状を踏まえ、明確な情報を収集して適切な判断を下して頂きたい。