板野町議会第2回定例会 no,1

6月 3日(火)開会・町長の提出議案の説明(今回町長不在) 

   4日(水)厚生常任委員協議会

   5日(木)産業建設常任委員協議会

   6日(金)総務文教常任委員協議会 

  11日(水)一般質問

  12日(木)議案審議・閉会 

一般質問(9日が質問通告の締め切りのためその後投稿)

楠本千草=

石田実=

藤田千穂=

三原大輔=

上板町議会第2回定例会 no,1

6月10日(火)   開会・町長提出議案の説明・一般質問 (前田忠道・上原勝利・本浄敏之

  11日(水)   一般質問 (乾崇・安田孝子)

  12日(木)   一般質問(岩野角雄)

  13日(金)   議案審議・閉会 

一般質問 

前田議員=①鳶谷川の管理状況?②ため池への対応?

上原議員=①ゴミ処理運営において新聞報道の詳細?3年間の費用の詳細?新ゴミ処理方式の最終処分?②技の館の運営検証?③歴史民俗資料館の維持管理?④空き施設を図書館利用に? 

本浄議員=①老人集会所を児童生徒の学習場所に?②1人暮らしの健康支援?③農業集落排水の汚泥状況? 

乾議員=①中央広域環境組合3年間の周辺対策事業費3億円は了承済?組合の6月臨時会予算案の主な内容?新ゴミ処理施設の設計は完成か?3月の新ゴミ処理施設整備に係る事業者選定支援業務とは?町として設計の提案は?②防災の備蓄品と減災の用水樋門の開閉?③財政の減額補正について? 

安田議員=①学校再編の状況?②乳幼児健診?③健康増進計画は?④ラーケーションの状況? 

岩野議員=①公園の管理?②定住促進対策?③組合の周辺対策事業?④投票所にステッキホルダーの設置?

阿波市議会第2回定例会 no,1

6月 2日(月)   開会・市長提出議案の説明

  12日(木)   代表質問(原田定信・阿部雅志・坂東重夫この後一般質問の竹内氏続く

  13日(金)   一般質問(竹内政幸・後藤修・中野厚志・藤本功男・吉田稔・松        

       村幸治・武澤豪・樫原浩二・黒川理佳・樫原伸・原田健資・笠井一

  16日(月)   提出議案質疑・委員会付託 

  18日(水)   総務常任委員会

  19日(木)   文教厚生常任委員会

  20日(金)   産業建設常任委員会 

  25日(水)   委員長審査報告・採決・閉会 

 

ゴミ処理問題の質問者のみ掲載 

代表質問 

原田市議=新ゴミ処理施設計画で外部との各交渉は?2028年4月までの日程は?

一般質問

後藤市議①コンポストの無料配布の追加?②EM菌支給や作り方の講習?③雑誌回収の取組み?④新ゴミ処理施設土地の賃貸借契約の内容と進捗状況?

中野市議①ゴミの減量化に向けての施策?

藤本市議①新ゴミ処理方法の最終処分の具体的計画?②地元自治会との協議の位置付け?③地権者との賃貸借契約と関係性?

黒川市議①今年8月からのゴミ処理方法の臭気対策の方法,費用,効果?②ゴミ処理の情報を共有?

中央広域環境施設組合(監査委員)への住民監査請求の結果

中央広域環境施設組合(監査委員)への住民監査請求の結果

2025年5月30日付の監査結果書類が、各請求者に郵送され、5月31日に届いた。

結果

組合監査委員2名(森清氏・木村松雄氏)により監査が行われた。監査請求は4月3日に提出し、21日に受理される。監査にあたり5月16日に請求者3人は陳述の機会を与えられた。監査委員は対象機関を業務課と定め監査資料の提出を求めた。結果に至る手順は、事実関係の確認・監査対象機関の見解・判断・結論・意見が述べられた。結果、請求者の主張に理由がないとし棄却」となった。以下、簡単に述べる。

業務課の主張

1)公募型プロポーザル方式にしたのは、民間事業者の創意工夫を生かし安全性効率性確保するため。募集受付期間で最終1企業グループの応募となった。事業者選定委員会を開催し、審査結果は組合HPに公表。運搬車両確保費はこの方式の募集要項において必要な場合に限り提案するものとしている。

2)車両確保費は、車両7台を専用車両とし衛生安全な運搬体制を確保するため、積替え作業の人員、臭気対策のために車両改造や施設整備、業務開始までのテスト輸送、その他必要な準備行為を適用範囲とする。このため適正であると判断した。

3)運搬業務費は国土交通省の標準的運賃である距離制・時間制をもとに算定している。その上で、運搬物が一般廃棄物であり品目別割増の対象となり、運搬の一部が深夜早朝となり割増の対象となる。これらを踏まえ算定し運搬業務委託料は適正である。

 

監査委員の判断

1)公募型プロポーザル方式による選定理由は2年8ヵ月という期間制限のある専門性の高い事業であり、業者選定委員会の審査を経て優先交渉権を得た事で、見解には一定の合理性がある。

2)車両確保費についても、事業全体の計画及び業務費を慎重に監査したところ課の見解には一定の合理性があると思料されるところである。よって、運搬車輌確保費の支出は不当に高額であるとまでは言えない。

2)国土交通省が示す標準的運賃は距離制運賃では往復の距離で算定し、運搬物が一般廃棄物であり品目別割増の対象となり、一部運搬が深夜早朝に及ぶ事も割増の対象となり、見解には一定の合理性があると思料されるところである。よって、ゴミ運搬業務費の見積りが不当に高額すぎるとまでは言えない。

請求人の見解・・・プロポーザル方式で選定されたが、一般競争入札が相当では?一般廃棄物運搬業務が専門性の高い事業と判断される基準が分からない。まして、競争原理が働かない1事業者のみで専門性が高いとする事業に参入させた。審査は専門の知識を持つ審査員だったのか?この事業は入札方法から業者ありきが見える。すると事業計画から、金額にも疑義が生じてくる。予算審議する各議会に対して、高額事業にも関わらず説明資料が不足している。予算関連の資料を情報公開(議会承認後)しても、肝心の項目と金額が黒塗りで回答された。黒塗り部分は議員にも公開しないまま審議された。一体何を根拠に議会議員たちはこの高額事業予算を承認したのか?賛成した議員たちの発言には、「入札前に言えない事もある」「ゴミ処理事業が停滞しない様早く認めて進めることが大事」「現時点で3年遅れた、これ以上遅れる事は出来ない」等があり、計画も金額も不明瞭なまま審議された。疑義を唱える議員の質問(事業項目の説明、金額の内訳等)には踏み込んで答えず、組合議会で提示された資料がこれだけだ、と繰り返す始末。資料不足の中、事業を認めた議会には責任がある。そして賛成多数でこの事業は提出通りの内容で進められている。

業者と組合の関係が相互に緊張感を持って、事業に取り組んだ20年間だったのか?関係性に馴れ合いが生じ、問題を深刻化させる甘さが露呈した事業計画になったのでは?なぜ、吉野川市は20年で組合を脱退したのか?今回の監査結果は、適正かつ合理性があると言いつつ、明確にはっきりと言い切る回答ではない。・・・合理性があると思料される、高額であるとまでは言えない。この様な言い回しは調査次第では、適正でない回答も存在しうるのではないか?厳密に調査すれば・・・である。この回答を頂き、私たち請求人は「住民訴訟を提起する」と新聞記者に対して答えた。

ゴミ処理に伴う吉野町住民説明会(2025年5月25日)

出席者=執行部14名、市議2名(三浦市議・松村市議・阿部欠席)、市民15名、傍聴者約8名 

説明内容=現状及び今後の方針・運営について(積替え保管施設・新ゴミ処理施設・周辺対策事業等)

質問者5名(19時~20時50分)

・後藤氏・・・①新ゴミ処理施設の計画について確認事項?局長答弁「地元説明は7自治会を6ヵ所で行い、ゴミ搬入は月から土」②8月からの運営について確認事項?局長答弁「積替え保管作業はジェムカ担当、ゴミ運搬は合同通運。監督するのは組合。1日70t運搬予定だが、量は日々変動」③この3年間の周辺対策事業についての協議?市長答弁「周辺対策事業の協議はしていない」3年間は積替え作業のみなので吉野町だけの対策事業でいいのでは。検討して欲しい。④説明で、3年間の運営について協定書を阿波市と組合で締結とある。阿波市のトップと組合のトップは町田市長、同じ者が結ぶとしたらこんな協定話にならん。住民不在か?住民と協定結ぶのでは?市長答弁「見直す方向で」⑤臭気対策は具体的に?局長答弁「業者から提案されている」市長答弁「ゴミの量は、バックフォーで押え3割ほど減る」⑥規定のダイオキシンをはるかに超え1.4も出したジェムカ事業者の信用は?局長答弁「改善指示の対応はしている」⑦業者が所在する自治体では、萩市とジェムカと組合の3者協定が必要では?市長答弁「申請書は結んでいる。協定書は必要ないと聞いているが、必要かどうか確認する」

兼松氏・・・新ゴミ処理施設の進捗状況?市長答弁「建設地の地権者と賃貸契約の合意を得られた。組合議会の予算待ちである。8月に業者の公募をし、秋に決定すれば工事に係るのは12月頃だろう」

・白川氏・・・①毎回提案するが、説明会の時間が短すぎる。内容をいくつかに分け、吉野土成両町合わせての説明会にして頂きたい。8月まで2ヵ月、急いでほしい?市長答弁「昨日も説明会についての質問があり、内容毎の会となる様考えるので案を提出して」内容別なら7~8位を考えている。例えば周辺対策事業についての説明会等。②周辺対策事業費が3億で済むのか?市長答弁「市と組合を併せて200億。その15%の25億~30億に対策事業が入る」③先ほどの答弁でゴミを押えて減量と。以前は圧縮すると言われた。明らかに違う?市長答弁「圧縮機は大型の機械で、費用も扱いも大変になる」④説明の水密容器(コンテナ)。使用して洗浄すると汚水が出ると思うが?局長答弁「ゴミは萩市の焼却場で下ろし、水密容器を洗浄する。その後阿波市へ帰る⑤情報開示としてHPを活用し、説明会での質疑応答をQ&A方式等で公表?市長答弁「検討する」

・三宅氏・・・先ほど質問された周辺対策事業について。20年間の状況を見ても充分に事業は進んでいなかった。なので遅れる3年間は確実に環境対策を事業化して欲しい。焼却は煙となり漂うが、ゴミのままの臭気は範囲が限定的。吉野町周辺の環境対策事業とならないか?市長答弁「事務局で協議してからの答弁となり、事務局案を作成」

・高橋氏・・・今回は3年間に限りゴミの積替え保管作業となり、私たちも関心を持ち土成林南地区と一緒に中止を訴えさせてもらった。まだ分からない事、疑問点が多く説明会はもっと必要。8月までには頻繁に開催し話し合いたい?市長答弁「本日、美馬市の地権者と何時間も話し合い交渉してきた。そして今夜の説明会に臨むことが出来た。市民の皆さまに対し認識が誤り、考えも甘かった事を改め、出来る限り要望に沿うよう協議して説明会を進めていく。両町の市民の方々の意見を踏まえて」

傍聴者意見=今までの住民説明会の中で、この日の質疑応答が一番充実していたのではないかと感じた。各々質問者が簡潔にまとめて発言し、執行部から少なからず期待する答えが得られたと思う。昨日の新聞報道によると、21日付けで住民から組合に提出された申し入れ書(今後3年間センターで「積替え保管作業」する事を中止させる)が、この説明会で疑問を持つ住民の後押しをした部分もあるだろう。ひとつの質問を次々に別の住民が深掘りしていく攻め方も強みを持ち、明確な答弁が引き出せたのではないか。

 住民が望むことは「対話」「情報開示」である。質問者の怒りは、決定した事業の過程において全く参加出来なかった事、そこに対話がなかった事である。それを求めていた。施設が吉野町にあるため、組合組織側では阿波市が一番厳しい立場にある。しかし、20年で稼働終了の覚書を交わしたなら、上板町と板野町の姿勢としては組合構成員の責任と覚悟を示すべきだったと思う。それは阿波市同様、処理施設の土地を確保し、多くの町民への理解と説明を行い一応の了承を担保するところまで進めておくべきだった。覚書から決定するなら、上板町・板野町の選択肢が優先されなければならない。両町とも覚悟を持った土地の確保ではなかったように感じる。選択肢は大型事業なら3つくらいの案で進めていくのが望ましかったのではないか。柔軟性を持って交渉に望めば優位にも立てるし、余裕をもって内容や金額にも冷静な判断が出来る。むろん、どの選択肢にも充分なエビデンスを用意し、決断の過程は資料として残すことが重要である。上板町民として、大変申し訳なく思う。

残念なことは傍聴する市議の態度。松村市議は20時半前に退席し帰ってしまう。三浦市議は市民の質問中、席を離れ堂々と説明者側に座る副市長の席へ行き、市民に背中を向けて暫くの間話し込んでいた。失礼な態度に質問者は発言を中断。議会では会議中、議長の許可なしにみだりに議席を離れてはいけない規則がある。議会ではないが、住民に対する説明会の最中である。議員としての資質に欠ける行為であった。

ゴミ処理に伴う土成町住民説明会(2025年5月24日)

出席者=執行部14名、市議2名(木村市議・樫原市議・笠井欠席)、市民17名、傍聴者約14名 

説明内容=現状及び今後の方針・運営について(積替え保管施設・新ゴミ処理施設・周辺対策事業等)

管理者町田市長挨拶=丁寧な説明をし、住民皆さまのご意見・疑問点を聞き、推進していく。

質問者4名(19時~21時半)

・中川氏・・・①土成・吉野の住民に伝えたいこと?市長答弁「20年間お世話になり、ありがとうございました」②稼働20年間とする覚書や協定をどう捉えているか?市長答弁「計画の変更もあり申し訳なく思う。協定書には重みがある」③2名の出席市議は、今まで組合に対して地元住民の疑問の声を伝えてきたか、甚だ頼りにならなかったと感じるが?答弁無し。④何を主に組合運営を進めているのか?市長答弁「住民が一番だと考え、施設運営を進めている」⑤21日に、土成の林南自治会長ら4名が52名の署名を添えて、新施設運営の遅れを、現行の施設敷地内で積替え保管作業をするなとの申し入れをした。これを受けどう判断する?市長答弁4自治会毎に説明する時間を頂きたい」⑥運搬車両確保費とは何か?局長答弁「車代ではない。R7年8月から2.8年の運搬に係る人員や臭気対策費等の準備費用」⑦この事業、既に1億の費用が支出されているが何に使われた?後で局長に聞き準備費用として合同通運に支払われたと答えを頂いた。

・岩野氏・・・先日、中央広域環境センターの利用中止の申し入れをした。3年間の運営でどの様な安全対策をするのだろうか?申し入れをした以上、我々からも自治会員に説明する必要があり、口頭の説明では理解出来ない部分がある。金額にしてもである。住民が理解し判断出来る様な文書を作成して頂きたい?市長答弁「地元自治会の方々が分かる様、今後の運営計画、臭気対策等予算も併せて文書にまとめ作成する」

・白川氏・・・①現在の稼働施設は今後どうするのか。取り壊しを希望するが、JFEと中央広域環境施設組合との間で譲る様な噂が聞こえてくる。その後合同通運に渡される話になりはしないのか?市長答弁「現在の施設は2市2町での運営。この構成での話し合いで今後決めていくものであり、その様な話は全く聞いた事がない」②先ほどの市長答弁で、利用延期中止を申し入れた代表者に自治会毎に説明をするというが、全体にすればいい。なぜ、個別に説得するような場を作るのか?市長答弁「個別に一人ひとりという訳でなく、文書にまとめ提出する形で自治会単位に説明をしていく」

・川田氏・・・①今回の3年間の山口までゴミを搬送する運営が決まったのはいつ?市民の間から組合側はこんな事即答出来んのか」「3月の住民説明会の前頃だろ」という声が上がる。局長がその後ぼそっと何か言う。②周辺の環境調査はどこが行う?局長答弁「東洋技研が行う。サンプルを取って、年2回環境調査する」③周辺対策事業とは1.5㎞圏内というが、人に対してだけか農地は対象ではないのか?局長答弁「自治会の加入者対象となる」④遅れた事業さえ、再び延長になるとしたらどうするのか?局長答弁「延長にならない様努力していく」この質問は何度も聞き返されたが、管理者も同様の答弁を繰り返された。遅れる訳にはいかないため、この答弁しか言いようがない。

傍聴者意見=21日に自治会代表たちが、中央広域環境センター利用中止を申入れした。この申し入れ書提出は、5月24日の朝刊地域総合面で記事となり、見出しは「ごみ保管」改造中止を阿波市長に住民申し入れである。これは住民説明会に向けて、組合側に対しプレッシャーをかけることが出来たと思う。ただ、代表の岩野氏と市長の質疑応答を聞いていると、強く中止を訴えている訳ではない印象が伺えた。組合側の説明不足に憤りを感じている様だ。同じ反対意見でも住民感情は個々に差異がある。焼却施設のある地元に対しては、より丁寧な説明が求められるし、約束が守られなかったという理不尽な結果を突き付けられた地元住民の怒りは、この8月に向けて益々高まってきたことも事実である。また、白川氏の質問は2問の記載となった。かなり多くの疑問を投げかけられていたが、答えを待たず意見する時間に割かれていたので、こちらも聞くことに集中し書き留められなかった。

 予定時間を大幅に過ぎてしまったが、組合側の司会者の差配が出来ていなかった。以前も私は説明会の進行がもたついたのはルールの取り決めをしないからと、差し出がましい事を言わせていただいたが。進行がもたつく場面を今まで何度も繰り返してきた。司会者が、進行を円滑に行うため、質問者に関してルールを設けると、会の始めに住民に伝える事である。そしてそのルールは進行する司会者がリードしなければならない。しかし、最終質問者の方が簡潔にいい質問をされた。一問一答を丁々発止に交わされて気持ちのいい締めとなった。

中央広域環境施設組合の今後3年間の処理運営

中央広域環境施設組合監査委員に対し住民監査請求提出

〇4月3日提出者=阿波市・深田君代、上板町・多富佐智子、板野町・扶川敦

〇受付=中央広域環境施設組合総務課 

〇請求の要旨=事業費の一部が不当に高額であり、理由として不透明な業者選定がある 

 車輛確保費1億4300万円は必要か?車輛改造費2750万円のみで充分。車は業者自身が確保するもの。 

 運搬費約17憶は適正額か?国土交通省の距離制運賃表から10t大型トラックの場合。    890㎞(山口県ジェムカ往復)高速料金33,320円・軽油157円燃費4kの燃料費7,676円。よって運賃137,280円に加えると178,276円(1日1台分)となり、3年間でおよそ7憶6000万円が適正額。しかし、運搬の契約額は1日1台40万円である。

双方合計の事業費18憶4300万円は適正額7憶8750万円といえないか。およそ10憶強払い過ぎと考える。業者選定の公募プロポーザル方式が行われる前から、同事業者名が板野町全員協議会で執行部から出た事、公募に手を上げたのは事業者のみだった事、提案価格は98%(上限価格)だった事から、馴れ合い関係が疑念される。この事を主張した。ここまで、各議会では審議するのに情報不足を頻繁に訴え、議員や住民からの情報公開請求も何度も行われた。昨年6月の最初の予算審議では上板町板野町議会では反対の意見が拮抗していたが、組合議会で可決した。今年新年度予算で事業が動き出すようになり、板野町議会ではこの費用に減額修正動議がかかったり、上板町議会ではこの費用に反対し討論になった。しかし、過半数が賛成で予算は認められた。阿波市の施設周辺の住民は切実な思いで不満を訴えている。しかし、住民に寄り添って疑義を訴える市議がおらず、かろうじて少数市議が住民意見を伝えるだけに留まっている。

よって、1市2町の活動団体代表の住民から、3年間のゴミ処理運営において監査請求を行った。この請求書は4月22日付けで組合総務課が受理したとの郵送通知が届いた。

上板町議会の傍聴(2025年3月17日)

一般会計当初予算審議 修正動議を提出する準備をしていたが断念

各委員会の審議結果と採決・・・厚生常任委員会-産業建設常任委員会-総務常任委員会とも、委員長報告は全委員一致で可決となった。しかし、本議会では委員でない議員から、中央広域環境施設組合の新年度事業費に対して反対の声。ゴミ処理運搬費用の内訳が明確な説明もないまま、急ぎ急ぎの採決をさせるこの事業費用に反対。議会では4人の議員(上原・岩野・乾・前田)が反対。この反対に対し本浄議員が賛成討論を。組合の局長から簡潔な答えがあり、予算の増大をしても今撤退する事は出来ない。新ゴミ処理施設建設はしなければならない。賛成する。(3年後の新ゴミ処理施設の費用ではない、勘違い)

提出出来なかった理由=運搬費用の疑義に賛同する議員(前田議員)から昨年組合議会で一部補正予算として認められた事業費でもあり、異議を唱える事に躊躇するとの理由で動議提出に待ったがかかる。これは本会議審議当日になってである。動議は提出せず、異議ありで反対(当初予算全体)という矛盾した姿勢で臨むことになった。およそ3年間のゴミ処理は山口県まで運ばれ、焼却費よりはるかに高額な金額の運搬費が発生するのだ。国土交通省などの適正価格は示されなかった。1市2町で、唯一板野町議会議員がこの事業費を減額修正した動議を提出した。上板町議員も昨年の補正で運搬費に反対し以後、車両確保費の「確保」が意味するところの情報収集と質問を繰り返していた。しかし、組合,町の答えや判断は不透明で、その内容から不必要と思われる項目や金額に対する明確な答弁は無いも同然。この事業は最初から説明や資料不足であった。

傍聴者意見=現在議員定数12人。動議は1人でも提出できる構成員であるから、乾議員・上原議員の2人で提出すればよかったと思う。動議提出は賛同者が多いと心強いのは確かだが、残念。待ったをかけた議員が賛同してくれなくても、動議の力は本当に大きいため提出して欲しかった。しかしなぜ、待ったをかけたのか?動議は賛成出来ず、単なる反対は賛同する。二つの違いは新聞報道の有無。手続きのかかる動議提出は、新聞報道される。例え1人で提出し、誰も賛同してくれなくとも、疑義のある問題を世間に知らしめる事が出来るのだ。そうなれば、報道後の住民の反応が出てくる。住民の賛否の反応に対して賛成議員は賛成の根拠、反対議員は反対の根拠を、議員として丁寧な説明責任をせよと求められる。この説明が出来るか否かで議員の評価をされてしまう。よって、新聞の記事になる動議は・・・なのである



議会議員は、多くの住民の未来を考え、全体予算の中で将来に不安を残す事業には延期・見直し・中止を求め、具体的な根拠を示し明確に批判をしなければならない。いつも是々非々で町のためを考えた判断を求められているのである。板野町議会議員の三原大輔氏は1人でも動議を提出すると言っていたが、賛同議員と2人で、堂々と提出。納得の出来ない組合のゴミ処理運搬事業費に対して。少数なので否決されることは分かっていたが、山口県までゴミ処理運搬する費用に疑義がある事を、住民に知って欲しかったからである。新聞報道されると住民は関心を持って、どんな問題が起こったのかと読むはずである。

3年間だけとはいえ、ゴミを山口まで運搬する計画がなぜ、決まったのか。

選択肢は全く他になかったのか。住民の素直な意見である。

採決の結果は動議を提出してもしなくても少数反対は可決となる。単なる異議あり少数反対は、記者が記事にせず、民主主義の結果で議会の意思は数の原理で可決と決定。そして多数派議員の賛成で、問題は議会内で収められてしまう。予算や議案の採決では少数反対の声は消され、議会は認めたという結果しか報道されない。だから、動議提出が必要なのである。これから、新ゴミ処理施設建設も進めているが、早くも疑問点が発生している。

翌日(3月18日)上板町議会の予算審議の新聞記事はたった1行。

25年度一般会計当初予算59憶6200万円など21議案を可決。

板野町議会の傍聴(2025年3月11日)no,2

一般会計当初予算案の審議で、ゴミ処理施設の板野町負担金を減額修正の動議提出 

新施設完成までの3年間は積替え保管施設に改造し、ゴミは山口県まで搬出する。その運搬費が市場価格の4倍となる事に疑義ありと、三原議員が減額修正を求めた。板野町の負担分9830万円を2455万円とするのが適正である。この修正案に反対意見の根ケ山議員「1市2町の議員で構成する中央広域環境施設組合で審議し決めた予算である。板野町だけが減額するのは適切ではない」と反対討論。一方石田議員「組合の情報開示が少なく価格の設定が適正か否か分からない」と修正に賛成討論をされた。議長を除く11人で採決し、賛成2人、反対9人で否決となった。この関連問題に以前疑問を呈していた大西議員が今回は修正案に反対の立場をとられたが、なぜ?

 

🔴傍聴者意見=三原議員は国土交通省が示す標準的運賃の事を質問中にも発言していた。適正利潤(附帯作業費等)を加味しても4倍という高額となるのだろうか。そこのところは正確に判断出来なくとも、現状の費用が高額であることは理解出来る。大きな問題は予算提出者側にあり、慎重審議が必要な議員に明確な算定根拠が示されないまま粗雑な採決を行わせた事である。各議会に充分な説明が出来ない予算を持ってくる浅はかさは、相手に不信感しか与えないのである。地元住民への説明会はただ聞くだけ。組合では住民からの不信感不満が議題として取り上げられることはなかった。それを話し合おうと、提案する議員もいなかった。今年に入り、阿波市の新人市議2名が新たな組合議会の構成員となり、その市議たちからやっと住民の苛立ちを訴え出した。しかし今になっては「精一杯対処していく」という答弁のみ。組合の思う方向に独断的に進行していくようだ。

この説明責任を軽く見る始まりは、新規事業に着手する時からである。ゴミ処理施設等の専門的知識を持つ見識者に指導を仰ぐ組織作りが出来ていなかったから、最初から何かの力で流されているような進め方となっていた。歪みの始まりは頼りとしていた吉野川市(組合では一番大きい自治体)の脱退である。そこからつまずいていたのである。それでも阿波市の地元にはゴミ処理問題の未来に研修を重ねてきた住民団体も存在している。幅広く活動されている方々は全国の事例、前例から知識を積み重ねていたのだ。今に至っては広く住民に知らせ、その疑義ある事業の進め方に疑問を持っていただく。審議する議員たちは議会での予算の修正と批判の質問が必要であろう。最終は執行予算の損害を訴える事になるのではと思うが。住民の収める税金が適正な事業費として使っていただけるよう願うばかりである。

板野町議会の傍聴(2025年3月11日)no,1

一般質問 三原議員 新ゴミ処理施設事業の不透明な部分

現時点までの施設計画で度重なる変更を町はどの様に捉えているのか?遅れもあるし、不信感は抱かないのか?担当課長は国の新たな制度によりと、上板町執行部が答えられた同様の答弁。国の方向に沿う事業は特別交付金が貰える事になる。副町長答弁「度重なると言われたが、決定した方式での変更は1回だけと考えている。報告説明の遅れは正式なものとしたためで、対する不信感というものはなく、1市2町は一つになって事業計画として進めている」

施設予定地の契約が次年度に持ち越しとなった捉え方?担当課長答弁「課題はあるが全体のスケジュールに遅れが出ない様務める」副町長答弁「土地問題に対しては、進めて頂いていると他人事のような言い方になってしまうが、進行に影響を及ぼさないようにしたい」

ケミカルマテリアルリサイクルについての詳細の理解は?担当課長答弁「今回のゴミ処理方式では、施設建設費や管理運営費はかなり削減出来る。ゴミの選別後は委託し、再商品化するための別途資金は発生する。ケミカルは種類の違うプラも混在し、廃棄物を科学的に分解して原料(石油-ガス等)に戻す。マテリアルは廃棄物を粉砕して再び同じ用途の製品や部品の原料に再商品化する。廃棄物は同種類とし混ぜないため良質の物に。パレット等の工業用品が主で、他に水平リサイクルのペットボトル等。日本容器包装リサイクル協会に登録している業者は、令和6年度マテリアル38社、ケミカル8社。この登録者に委託することになると考える」副町長答弁「その点では、私たちも充分な研修や勉強会が必要かと考える。受け皿がはっきりと出来ていない状況でこれから組合を通じて深めていく」

今後3年間、ゴミを県外へ搬送する運搬費用がかなり高額とみている。内訳が明確でなく根拠が知りたい。適正価格の見解(分析)は?担当課長、副町長とも「プロポーザル方式で業者を決定したことにより、適正であると考えている」と答弁。議員は国土交通省の運搬料金基準から見ると、適正金額ではないと考える。よって新年度予算の関連費を削減修正する。9830万円を適正価格2455万円とし、差額7375万円を予備費に移す。

🔴傍聴者意見=このゴミ処理施設問題は1市2町の組合の取組み事業であり、組合議会で協議決定した内容がそれぞれの議会へ降りてきたり、それぞれの議会の意思決定を組合議会へ持ち上げる様になっている。新たな施設で事業運営を始めるため、昨年6月から今までの管理運営費以外の費用が発生するようになってきた。これには2市2町の構成も変更し、新たな事業の進行は住民や1市2町の議会と協議し、意見を踏まえたものとなるはずである。しかし、決定は組合独自と思われる部分が見られ、各所で不満不安の声が多い。報告・連絡・相談がずさんで丁寧さを欠いている。行政の情報公開が不足し、情報公開の先進地の事例が全く学べていない。管理者管理局の動きが鈍く、リーダーシップが取れていないため、どの議会の答弁も後手後手の言い訳しか出来ていない。幹部組織の積極姿勢がなく、専門家と共に明確なより良い判断材料を模索していないと感じられる。

今回、より明確な答弁を求めるため、三原議員は、板野町独自の見解や捉え方を答えてもらう質問に徹している。単なる問いは組合の結論となり、それ以上の答えは出ないと言う訳だ。三原議員の質問は11時40分から始まるが、内容的に12時には終わらない。議長は、午前の議会が12時過ぎても質問終了まで延長する事を了承するか、と問いかけ、反対議員はいなかった。よって、全ての質問が終了したのは12時30分前だったろうか。この会議時間の延長により、議員の使命感、責任感が見えた一コマがあった。12時15分を過ぎた頃だろうか。最後列の隣同士の議員(松浦氏、東條氏)が何か私語会話を始めた。次第に声が大きくなり、ちょうど職員が答弁を始めその声が聞こえなくなった。議員の議席と傍聴席の境は20㎝ほど。「静かにしてください、静かに」と声を掛けた。聞こえないのか知らん顔。私語を止めさせるため、申し訳ないが松浦議員の背中に手を触れトントンと。議員は後ろを振り向き放った言葉が「うるさい!黙っとれ」すぐ、唇に人差し指を当て、こちらからは議員に向かって無言で会話中止の態度を示した。ここで、始めて声が聞こえたかのように議長から「小休」がかかった。松浦議員は「私はもう聞けへん、出ていく、退席させてもらう」と席を立ち歩き出す。時間が過ぎていた事への不満の様な言葉も聞き取れた。議会中の私語に対する反省もなかったので「傍聴者は話を聞きにここに来ているんです」と強く抗議した。議長はすかさず「傍聴人も静かにしてください」と言われたが「今は小休中ですよね、傍聴者が声を出してもいいんじゃないですか」この日は午後からも予算審議・議案審議があり、傍聴させていただいた。最終まで傍聴し、終了後、松浦議員が傍聴席へ話しかけてこられた。「私に言いたいことがあれば言ってよ」「議員として議会のマナーは守ってください」「私はここで一番偉いからな」「議場で一番偉いのは議長でしょ」「いやぁ、私が偉い。私が水口氏を議長にしたから」「それでも、なられたら議場の統括は議長にある」「知らんので、県に行っても私は熟年の議員やから力あるんでよ」午後の議員は温和な表情(ニコニコと)で会話をされたが、議会の構成員であり一議員の心構えとしてはどうかと思われる。傍聴者の出過ぎた態度と感じる方もいるかと。しかし、傍聴者の聞く権利を侵害したのが議員であったことは問題。それこそ、議長の統括が出来ていなかった。私語は聞こえていたはず。議場を円滑に進めるために議長が「議員は私語を控えてください」の一言が欲しかった。この一言でこのハプニングを避けられたのではないかと思われるが。