一般質問の市長答弁で、定例会前の2日(土)、3日(日)に周辺住民に対して、ゴミ処理施設移転に対する説明会を開催した旨を報告されていた。この説明会に出席されていた住民の方々の手記から一部を掲載する。

組合側(執行部関係者)の出席者・・・阿波市長・板野町長・上板町長・副市長2名・阿波市担当部長課長1名ずつ。

各町副町長1名ずつ、各町担当課長1名ずつ、中央広域環境施設組合から局長、課長補佐、総務課長。

2日(土)=19時~21時(住民44人)市議3名   3日(日)=19時~20時半(住民31人)市議3名

主な挨拶  阿波市長=今回は住民説明会ではなく、お詫びとお願いの会です。今回1回だけではありません。続けていくつもりです。

板野町長=ゴミ処理施設の補助金は、人口5万人以上の広域が必要条件ゆえ、板野町単独ではゴミ処理施設を設置することは非常に困難です。補助金も有利な起債もないのです。来年8月からの1市2町での体制をどうかよろしくお願いします。出来る限りの周辺対策への協力はします。

上板町町長=ご協力よろしくお願いします。最大限努力してまいります。(印象に残る言葉がなく、聞き取りにくかったようだ)

住民の主な質問

ゴミの積替え、保管に関しては悪臭の発生の対策が出来るのか否か?「現段階では協議中。脱臭装置、出入り口にエアーカーテンの設置」

令和7年7月末で焼却しないのは確実か?「2025年7月末で火を止める」

行政の責任は謝罪だけ。20年間の約束、覚書の信頼関係が崩れた。原因は曖昧なままだ?「新施設は入札不調、公設公営に変更、考えの甘さ、反省している」

1.5Km圏内の地区に公平に周辺環境対策事業が行なわれたのか?「圏内の自治会への交付金は4万円、1世帯当たり500円、延長時は継続する」

稼働延長の声あり。だが、経年劣化による今以上の有害物質発生は避けるため、現施設の稼働には強い反対の声が上がる。遅延の場合はどういう対策事業が出来るのか?1.5Km圏というのも勝手に作られた範囲とはならないのか?また、金額も定まっておらず、予算に対する不信感と、最長何年延ばすか明確な答弁が無く、果ては説明会への通知(地区限定)の仕方にも批判が出た。「新施設は造成地、出来ていない。その周辺の自治会は7つ、4つの自治会で同意書をもらえた。この3月中に残り3自治会へ説明会をする予定。同意書をもらってから、工事が進められる。令和7年以降の現施設については何も決めていない。」

最後まで市長は「この様な説明会を今後も開催し、阿波町でも3月中に、4月中には第2回目を開催する。4年半前から長嶺地区では説明を始めている。意見を聞く機会は作って行く。間に合うと思っていた。全て行政の責任。」

●ただ、阿波市関係者が批判の質問を浴びせかけられ続けたが、上板町と板野町にも不満の声が上がった。「阿波市長より先輩の上板町長と板野町長は対岸の火事で、知らん顔しとんと違いますか!阿波市に任せるなら、2町は個別にゴミ集めて下さい。これが阿波市民の声です。場合によれば署名取って決めてもらいます。上板町はゴミ処理施設もし尿処理施設も火葬場もひとつもない。板野町は補助金問題で裁判しよる。」・・・と、非常に厳しい言葉で投げかけられ、各町長の答弁はない。

地元住民の声を聞いて、どこに問題があるのか充分情報を取り、議員は質問に立ってほしい。住民が叫ぶ「対岸の火事か」と受け取られる質問にならぬよう、住民代表としての質問であってほしい。