傍聴者意見=藤本市議の質問は2人の町長に向けられた。「組合側と阿波市長ばかりが答弁するのは疑問?」と市民の声がある。町田市長(68歳)は2023年4月から就任した管理者で副市長(2017年から)時代はあるが組合側の経験は一番浅い。それに対し副管理者であっても玉井町長(73歳)は2009年からで組合側の経験は一番長い。松田町長(77歳)は2017年から2期目。お2人とも答えようとせず阿波市にお任せで第三者的立ち位置。市民説明会でも、答弁しない2人の町長に怒りをぶつけた市民の声があった。そのこともあり、今回はいつもの態度に反省していただく意味での町長質問だった。その答弁は住民が感じていた部外者意識そのもので、首長としての資質を問われかねない。
前段投稿①の質問「ゴミ処理施設の計画や変更について住民への周知(説明)はどのように?」玉井町長は「情報公開条例」を持ち出す。これは、一般住民が特定の予算や事業について、申請書を提出して閲覧や写しを貰う規則を示したもの。市議が質問した要旨とはズレがあり、ご自身の解釈で答弁されていた。税金で行う公共事業・対する予算、特に大型事業になればなるほど、住民参加の進め方が求められてくる。住民の知る権利を満たすためどの様な媒体を利用して周知するのか、その取り組みがなされているかの質問である。だが、出来ていないことを棚に上げ、しなくてもよい理屈を述べるため条例を持ち出し、言い訳したとしか見えなかった。そして松田町長はまず、聞く態度が悪い。頬杖をつき質問者を見据え、真剣さや緊張感が伺えなかった。態度同様の答弁で、出来ていないことは素直に認め反省を口にし今後何らかの形で検討すると述べたが、取るに足りない答えであった。傍聴席からは、他人事かとため息が漏れる。
前段投稿②の質問「新ゴミ処理施設の現場確認の有無」玉井町長は個人の所有地は立ち入ると不法侵入だと、呆れる答え。これには、質問者が公共事業の現地視察は当然だと憤慨する。木村市議からも所有者に了解取れば済むことで、有り得ない対応と非難される。傍聴席からもあまりにもお粗末と批判の声が出た。よって、松田町長はあっさりと一言、確認していないと認めた。ただ、この協議が始まる前に10分ほど休憩をとったが、先の臨時会が終わると同時に、傍聴席からよく見える位置に着座している状態で、大きなあくびをされた。手で覆うこともせず自宅でくつろいでいるかの如くである。皆さん真剣に聴きに来ているにも関わらず、失礼極まりない態度に上板町民としてとても恥ずかしく思った。これは終了後、直接町長に緊張感のない態度は謹んで欲しいと猛省を促したが「あくびも出るわ」との一言。呆れる返事である。ご自分の立場をわきまえておらず失望するばかりだ。
坂東町議の質問。これは、水口町議の質問に対して担当課がスケジュールを答えた。その計画の期限を守れるのか、遅れる事は許されないとの質問。詰め寄る様な厳しい態度の質問に松村市議が、あくまで予定であり何が起きるかわからないので遅れた場合はご容赦願いたいと、口を挟んだ。そこへ、再び木村市議から質問者は組合側に答弁を求めたのだから松村市議が答えるものではないと釘を刺した。もっともな流れに見えるが、町議の質問に問題があると思う。坂東町議は組合議会の構成員として唯に圧力を掛けただけで、まったく効果のない不必要な質問ではないだろうか。期限が遅れる恐れがあるならその素因にどの様なものがあるかを問う事の方が、計画遂行にとっては具体的に判断出来るし、構成員としての協力につながる。なのに、真摯な答弁をされた町田市長に対して、追い打ちを掛ける様な再問をされた。遅れた場合の責任の追及である。管理者としての最終責任は私にあると町田市長は当たり前の答弁。いや、傍聴者から見れば、あなたたち構成員にも遅れた場合の責任があるはず。それが松村市議が口を挟んだ発言につながると言える。傍聴者からは責任転嫁の質問としか聞こえない。
この事業は、組合議会が同じ意見方向で進められていると思う。今までの話し合いで代替え案等の反対意見や修正案が出ている訳でもないため、坂東町議の質問等はパフォーマンスにしか見えない。松村市議の擁護発言が物語っている。私たち傍聴者(市民)の間では、もっとほかの選択肢や予算額の疑義を訴えているのに、この組合議会・協議会では以前からその様な疑問点がほとんど出なかった。特に現施設がある地元市民たちの批判や意見をこの議会では全く取り上げていない事が根本の課題なのだ。後藤市議・藤本市議の質問は学びになったが、強く思うのは施設のある地元住民の声をどの様にくみ取ろうとしているのか。批判の声は理解しているはず。知らないとは言わせない。組合議会議員だけでなく、関係市町の議員は住民代表という立場で住民の中に入り、疑義や批判をまとめる姿勢を取るべきではないだろうか。議会と住民が乖離している。板野町議会・上板町議会はなおのこと。