上板町議会の傍聴(2024年6月14日)no.2

議会最終日 

●予算審議 補正予算1億1300万円 (合計55億4900万円)

 主に定額減税で全て国の補助。所得税から3万円、住民税から1万円控除される。対象世帯は合計所得金額が1805万円以下。上板町では2474世帯。対象者には7月下旬に申告書を発送し、10月末までの3ヶ月間が受付期間。

●教育委員任命(2人)  堀江照代氏(65歳)椎本  生田恵子氏(45歳)神宅 

●追加の予算審議 補正予算5100万円 

 中央広域環境施設組合負担金5136万円(5100万は基金繰入,36万は予備費)基金残高10億3500万円。6億4100万円の債務負担行為(財政法第15条第3項の規定により5箇年度以内)をかける。これは施設移転が遅れたため発生する費用のうち、上板町が負担する額。1市2町の合計額は37億8690万円。このうち、本年度にゴミの積み替え,保管施設に改造,運搬車両確保2億8090万円。このうち、上板町の負担金は5100万円となるが・・・。審議では批判の質疑が出る。最後に答弁した町長から「予算が通らないと前に進めない」と言われた。その後、採決は討論となった

★反対討論(乾議員)町長、課長の答弁は新聞報道以上の説明が無く、分かることは予算額だけ。個別の項目の積算根拠もなく「詳しいところは判らない」では審議しようがない。これだけの説明で慎重な審議をせよは無理である。審議出来ない。

★賛成討論(鈴木議員)=組合からの報告について協議をしていく事が必要。これから入札があるというのに、言えないこともある。遅れている今、各自治体が共に進めていく事である。

賛成議員(6人)・・・柏木・村上・本浄・吉岡・安田・鈴木

反対議員(5人)・・・上原・岩野・富永・乾・前田 

傍聴者意見=今回の補正予算は可決ですが、賛否拮抗の状態。疑惑が透けて見えるのは、鈴木議員の討論です。いったい何を認知して事業を進めようとするのでしょう。言えないことを鈴木議員は知って、入札のために云々とは賛成の理由になりません。何を知っているのか知りませんが、予算がどの様に導き出され、決して特定業者ありきで見積もられたものではないという根拠を示すための説明が賛成討論ではありませんか。ゴミを受け取る業者は現在決まっていないにも関わらず、なぜ先に運搬車両,コンテナを用意するのか説明がありません。議員からその質問はなかったです。詳しい個別の積算根拠を詰める質問も全員協議会でなされた結果の本会議だったかもしれませんが、説明が無いよねだけでは益々住民には疑惑しか感じられません。町長は見積もった予算ありきの答弁でしたね。

 昨日の板野町三原議員の質問は的を得ていました。まず、プロポーザル方式のようなやり方は高度な技術を要する建築などに最適で、ゴミをこっちからあっちに移動させる事は、運搬業者全般に求められる業務なので、はっきり言って一般競争入札で、価格の適性を図るべきです。すでに入り口から疑念を抱かせる流れが出来ています。皆さん、どう思われますか?

 板野町議会では同様の補正予算(板野町負担金6446万円)が、同じく可決された。結果は賛成8人、反対2人、退席1人だった。反対は大西議員と三原議員、退席は共産党の石田議員。共産党議員が反対ではなくとも退席された事で、上板町も柏木議員は反対もしくは退席されるだろうと思っていましたが、意外や賛成に回るとは。

★反対討論(三原議員)まだ業者が選定されていないのに、なぜ運搬車両やコンテナの予算が出てくるのか。6400万円の内訳が明確に必要経費だと示されない状況では審議出来ない。(私が不信に思うことと同じ意見で反対された)

★賛成討論なし=これだけ疑惑を質問されているのだから、住民が納得出来る妥当性を示さなければならない。誰一人として自分の意見や考えを示すことが出来ないとは。議員の責任感や使命を忘れてしまっているのではないか。

板野町議会の傍聴(2024年6月13日)no.2

一般質問(3名) 

根ケ山議員=農業振興の計画・防災対策の状況(避難行動支援・建築危険度判定・水道管の耐震)

三原議員=住民主体の防災訓練・家具転倒防止に補助・ゴミ処理施設移転の遅延問題(遅延期間の処理方法・新施設の予定地とトラブル)

石田議員=道の駅の災害時の運営・井戸水協力体制・補聴器への補助・国保とマイナカード 

三原議員の一般質問

 1市2町での組合事業「ゴミ処理施設移転問題」で、施設建設の遅れに対する2年8ヶ月の処理について。担当課長答弁「中央広域でプロポーザル法式により業者側からの提案により業者選定する。」副町長答弁「この方式では、受注者側は価格ではなく高度な技術を企画提案していただく。議員の言うように、埋め立て処理は省き焼却の方向で来月以降8月中には選定する。」プロポーザル方式が適切な方法なのか?この事業に高度な技術が必要なのか?見積もりを取った段階で、その業者ありきとはならないのか?「・・・・」 新施設の予定地に対する状況は。担当課長答弁「7自治会からは同意を頂き進めている。トラブルがないよう進めていく。」

傍聴者の意見=昨年の傍聴時、議員の質問に対し町長が全く答弁しませんでした。今後の方向性など質問によれば長が答えるのが自然と思われるものでも、担当課長が答弁されました。反体制にある議員に答弁しない首長は他でも聞きます。が、住民からは逃げているとしか映りません。直接玉井町長に「答弁しないのか」と問うと「しない」と返事。本来一般質問は自治体の方向性を首長に問うもので、原則首長が答弁するべきなのです。その上で、具体的な現状を担当課が答えます。しかし今回、三原議員の再問で「今後検討して頂けるか」に対し、総務課長と小声で話し込んだのち玉井町長が答弁に立ちました。それでこそ、再問した価値があると思いました。内容は議員が望むものではありませんでしたが、これが議会本来の流れでしょう次は議員がもっと情報収集して、再度同じ質問に臨んで行政を動かせて欲しいと思いました。

 ゴミ処理施設移転問題では、再問で切り込んで欲しい部分がありました。組合側が見積もった、の答弁に「何業者で相見積をしたのか?」(見積もりも複数の業者から取る)聞いて欲しかった。また、トラブルが無いよう進めるの答弁に「具体的な想定をしておくべきで、想定出来るトラブルを答えてほしい。一つひとつに対応策を講じておくことは防災訓練と同じだと思われるが。」と再問すれば、質問が充分に活きてくると思いました。一番問わなければならないのは、これまで1市2町の立ち位置に隙間を作りすぎているのではないかということ。副管理者として、阿波市を中心にどれだけ支えてきたのか、組合の動きをどれだけの時間を共に取り組んできたのか、副管理者としての責任を問い詰めて欲しかったです。これは、上板町議員も出来ていなかったのでとても残念に思いました。でも、広い見識で住民の立場に立った質問を聞くことが出来ました。

 結局は約3年近くの遅れを出したことは、要らぬ事業を増やすことになりましたから。これは、副管理者だけではなく議会議長・副議長も組合に参加していました。議会にも遅れた責任はあるのです。よって、ゴミ処理施設の年1回8月の住民説明会は議員も参加するべきです。また、組合議会も大変な時を迎えているのですから、各議員は進んで組合議会の傍聴にも行くべきです。どのように話し合われているのかを。住民の不満が大きいことを充分認識出来ていないため、20年過ぎてもどうにかなるわという余裕の気持ちがあった事実も事業の遅れを招いた要因だ思います。これは上板町議員の口から聞こえた事実です。また、今年5月19日、2回目の吉野町住民説明会でのこと。阿波市議3人(阿部市議・松村市議・三浦市議)も参加されていました。が、不満や要望を訴える市民に対して、聞こえるような笑いを繰り返し「昔のことをいつまでも言よる。」等と口走ったのです。公の立場の議会議員が、失礼極まりない言動です。条例や規則、契約を原理原則において審議する立場の議員が、よくその様な無責任なことが言えたものだと飽きれてしまいました。本議会の委員会の報告では、いつも慎重に審議した結果という言葉を使っています。本当に慎重にあらゆる情報からみて適正だと判断しているのでしょうか。議員は、審議の基準がどこにあり、議員の使命とは、責任とは、住民代表としての立場を考え是々非々の判断をして頂きたいと思いました。

上板町議会の傍聴(2024年6月12日)no.1

一般質問(6名)

岩野議員=肺炎球菌予防接種の費用助成・生活排水対策の推進

安田議員=環境対策の推進・認知症への支援

乾議員=水害対策と避難所のトイレ支援・介護保険料・水道事業会計・新ごみ処理施設の今後の日程

本浄議員=人口減少問題の課題と対策・学力向上対策・技の館の環境整備

上原議員=農業集落排水事業の会計と継続・新ゴミ処理施設の予算と課題

柏木議員=住居耐震化対策・補聴器補助制度・自衛隊募集の不備・パートナーシップ制度・マチイロアプリ配信 

 

6月12日乾議員の一般質問

 予算審議で活発に議論していただきたいのが、ゴミ処理施設の移転遅延による3年弱の余分な事業にかかる大きな出費である。7日の新聞記事では、4日に阿波市議会・板野町議会に、6日に上板町議会に説明があったという。乾議員はその説明に対する質問で、新ごみ処理施設についてのみの質問通告となっていた。課長答弁は「建設候補地となる7自治会の同意は得ている。造成工事は本年度中。来年秋には新処理施設の工事にかかる。」今までの記事以上の発言はなかった。また、町長に組合の副管理者としての責任を質していたが、町長答弁は質問をそのまま答弁としてひっくり返しただけだった。

傍聴者の意見=東みよし町議が傍聴に来てくれました。前回の3月定例会では7回ほどこちらから東みよし町議会へ傍聴と座談会、議員の勉強会等に参加させて頂きました。他の議会を傍聴するのは勉強になりますねと言われ、6月は東みよし町からこちらへ聴きにきてくれました。上板町では今一番大きな問題が、ゴミ処理施設移転遅延問題。この問題は1市2町の組合で進めていくので、明日の板野町議会にもこの問題を質問する議員がいるから傍聴に行きますかと誘いました。東みよし町議はとても活動熱心な女性で了承してくれました。また、この問題に関しては非常に力を入れている阿波市民の方も上板町議会の傍聴に来てくれました。よって、明日もこのメンバーで板野町議会一般質問を傍聴に行きます。

徳島市議会の傍聴(2024年6月11日)

開会 

 新しい市長になり初めての議会。傍聴席は全78席、ほぼ満席。おそらく遠藤市長を応援した方たちだろう。10時開会が遅れるという案内があった。副市長人事が難航していることでの議論かと思いきや、加村議長が副議長に辞職願を提出し、議会運営委員会の副委員長も委員長に辞職願を提出した。まず、議会を進行するためには、議長選挙を行わなければ始まらない。この議長選挙がまた大きな混乱を招き、調整するのに4時間半。開会は午後2時半過ぎとなった。

議長選

 どんでん返しの様な思わぬ結果となった。徳島市議会では初の共産党が議長を取った。しかし、共産党も本人も無所属の山本氏を選び、船越智子氏に投票したのは反市長派と中立派。反市長派は1人に票をまとめる事が出来なかったため、苦肉の策が招いた結果である。一番びっくりしたのは当の本人らしい。一応、市長派が議長を取ることが出来た。

副市長人事

第1副市長=第2副市長の松本泰典氏(64)・・・12人が退席し、17人が同意   

第2副市長=元県政策監の瀬尾守氏(65)・・・11人が退席し、18人が同意 

双方ともかなりの市議が人事採決を拒み、退席の姿勢を取った。

傍聴者の意見 

 開会が遅れるとの案内があった後、傍聴は「リコールの会」の会員たちであることがわかりました。逐次、代表者ではないけれど元議員の方が、状況報告をしていました。その後あまり待たされるので、「おそらく午前中は、動きがないと思います。午後から、まず議長選挙をして進んでいきます。」これで一旦は帰りましょうと、呼びかけていました。そして「ただ、皆さんに知ってもらいたいのは、この議会に混乱を招いているのは岡市議の存在が大きいのです。彼の後ろには既得権益でつながっている組織がいくつもあります。そのような形で、市政の中で活動するのはどうだろうかと考えて欲しい。」と言うことを、よりあからさまに傍聴者に訴えていました。

 しかし、議会の混乱は市議だけの責任でもないと思います。遠藤市長就任には、落選からの4年間何をしていたのかも問われるでしょう。同じことの繰り返しをしないためにどれだけの反省と学びをしたのか、副市長人事が思うように進まない状態が物語っているのではありませんか。誰かの後ろに隠れて小声で語るのではなく、元市長なら堂々と市政のあるべき姿を伝える勇気が必要だったのではありませんか。内藤市政に問題があるなら、そのパフォーマンスが必要だと思います。市民に分かるように。堂々と面前で発言することで、おのずと信頼を寄せる住民は増えていくと思います。そして、反対の立場の方々とも話をする機会を多く持ち人脈を広げることも。でも、何もしなかったでしょう。悲しいかな、初議会傍聴で感じたのは、4年前の遠藤氏そのものではないかということです。

板野町議会の傍聴(2024年6月4日)no.1

開会

 町長所信表明25分間、定例会毎に現状からこれからの町政の方向性を述べる。まさに自身の考えをテレビ放送を通じて全住民に訴える時である。ただ、書面に書かれてある文章を間違える事がない様、うつ向いたままの姿勢で終始朗読しただけである。どの様に内容が良くても、冷静に練られた文章を見ながらでは住民の心には届かない。悪く言えば、ご自身が書かれましたかと疑いたくなる。最後に3分でいいので、しっかり前を見て今のご自身の中から湧き出る思いを住民に伝える姿勢が必要ではないかと思う。

 これは上板町長も同じくである。ひとつ一つの言葉には責任感も覚悟も感じられない。美辞麗句を並べているなあと感じるだけである。それは日々、町長としての振る舞い、言動に、本会議での答弁や述べている発言通りの姿勢が見られないことである。

本議会後、全員協議会を行う(中央広域環境施設組合よりゴミ処理施設移転遅延対策にかかる費用の説明)。この説明は同日阿波市でも行われた、と後日新聞報道があった。

上板町議会の傍聴(2024年3月18日)NO,5

2024年度当初予算53億8500万円を議会で可決

予算審議=会計処理が変わる「農業集落排水事業」について。会計処理の変更で、この事業の課題が消える訳ではない。

〇18の議案のうち、第14号議案 「農業集落排水事業」についての変更特別会計として運用していたが、全国的に予算投入が厳しい事業と判断されていた。今回、国からの要請で令和6年度から公営企業会計に適用するよう、全ての取り扱いを変更する事になった。特別会計の条例廃止。

    第15号議案「農業集落排水事業」の設置、として条例の制定。                                                            

    第16号議案「農業集落排水事業」の設置,管理の条例の一部改正。

    第17号議案「農業集落排水事業」分担金徴収条例の一部改正。

 上記4議案の廃止,制定,改正によって公営企業会計となるが、それでも独立して運営(上板町からの出資金要)が出来ない。約300軒の受益者負担を値上げするだけでは解決に至らない。合併浄化槽が普及する現在、受益者を拡大させる事が今までに出来ていない状況では、今後施設管理費の継続は非常に困難。打ち切る方向の選択も検討しなければならない。 

〇第19号議案 委員等報酬及び費用弁償支給条例の一部改正。監査委員について、学識経験者は25万円➡30万円、議会選出者は15万円➡17万円、共に増額。

議員からの質疑なく、全ての議案は可決に至る。上記2点に関して質問があっても良かったのではないかと感じた。スルーするのかと。

上板町議会の傍聴(2024年3月18日)NO,4

      本会議閉会審議 

日程18日 10時~ 各常任委員長の報告から始まる。 委員会は総務・厚生・産業建設の3つの会に分れている。

 総務は本浄委員長。厚生は安田委員長。産業建設は村上委員長。委員長報告に関しては(各委員長の報告は以前から)内容が簡素で議員が問題視した予算質問への回答など、詳細に報告してほしいことなどが一切語られない。なので、内容に関しては分かりません。今回は委員長の報告態度について、らしからぬ行為を記載する。住民皆さまがどう受け止められるか、議会の在り方を考えてほしい。 

 本浄委員長(議員)の報告。前(演台)に出て、総務常任委員会で審議した内容を報告書に書かれている通り読み上げる。途中で背広のポケットの携帯電話が鳴る。本浄議員は読み上げを中断し、携帯電話を切ろうとし操作する。中断の時間がかかりそうで、すぐ議長は「小休します。」と、議事録・カメラを止める発言をされた。そして携帯電話を切ることが出来た本浄議員は、操作終了後すぐ報告書に目を向け、続きを読み出した。小休をかけていた議長は急いで、報告書を読み始めた本浄議員の声にかぶせて「会議を始めます。」と開始発言を言われた。 

傍聴者意見=議員は議員ロッカーがあるので、議場に携帯電話を持ち込むことはやめるべきです。持ち込まなければならないことが現状あるなら、マナーモードは必要な所作です。そうは言っても人間はミスをします。その時の対処の仕方で、その人の評価は分かれてきます。一般の議員は、小休をかけてくれた議長に対して、操作が完了すれば、手を挙げて終わった合図を送るのではないでしょうか。小休なのですから、もっと敬意を表わせば、後ろを振り返り頭を下げるなり、「議長すいません。」の一言をいうのではないでしょうか。操作が終わるなり、続きを読み出すとは呆れました。

 本浄議員は議長経験者です。議長任期中にも、仕事の役割を充分に認識していなかった運営が見られました。なので、坂東議長の配慮に対しても無視で、自分事としての行動にしか考えが至っていません。議長経験者なら、反対にご自分から「小休」を申し出ても良かったかもしれません。また、会議の開始を議長が発言しない限り、小休中なのです。落ち着いて、今の失礼な行為を議場の構成員と傍聴者に詫びる一言が欲しかったですね。その一言があれば、周りに少しは温かい雰囲気が生まれたかもしれません。携帯の持ち込みからして緊張感に欠けています。議長の采配が行き届いていた場面で、失礼を詫びる気持ちも持ち合わせていないのはお粗末としか見えませんでした。議長経験の立場を持つ本浄議員の行動を皆さまはどう思いますか。

 もうひとつ、「東みよし町議会」の非常に詳しく丁寧な委員長報告(1委員会報告約25分)を聞いた後では、上板町の委員長報告はあまりにもお粗末です。東みよし町議会は一部、議員からの疑問点で、時間をかけて審議した予算に対しては、議員と執行部の発言をかなり詳しく記述し、報告しています。傍聴していて、これはすごい報告書に作成出来ていると感心させられました。上板町は事業分野別の項目のみで、状況は皆無。それぞれに審議した議員たちには審議議事録が手元にあります。しかし、住民には委員会の審議状況や内容が全く分からない報告です。委員長報告に丁寧さが求められないのならば、すでに3年前から「委員会の傍聴」を求めています。多富元議員は議員時代から、各常任委員会や議会改革特別委員会は、住民の傍聴が必要で、傍聴者からの感想を聞く時間を取る事が重要だと言い続けていました。早期に議会改革として、東みよし町の様に委員会の傍聴を考えて頂けないでしょうか。住民のための議会づくりが議会改革なのではありませんか?

東みよし町議会の傍聴(2024年3月15日)NO,4

                         

本議会閉会審議 

日程 15日 15時~18時15分 

審議内容 〇専決処分の承認 2件 〇令和5年度補正予算 〇条例制定 1件 〇指定管理者の指定などについて 

今回の問題は〇「令和6年度一般会計予算」の採決において予算の修正動議の取り扱いのみを記載する。修正部分の事業は、合併特例債の使途について国の基準に反して県からは事業認定を受けないまま進める庁舎増築工事事業を減額修正する。 

まず、各特別委員会、常任委員会の委員長報告がある。報告の丁寧さには驚かされた。1委員会で25分かかるが、議員からの追及や批判の質問には、かなり具体的な質疑応答が報告され、議員の考え方がよくわかる内容となっていた。ただ、報告は丁寧だが、委員会審議が活発だったとは感じなかった。委員会を傍聴(午前中)して議員からの質問が少なく、次々に議案が進んでいくのは(えっ、これで納得するの)とても残念だった。

この後、議長は委員長報告に対して質疑を求めた。他に質疑はなく、川原議員「議長、議案第3号に対して一部修正案の動議を提出します。」のみである。

議長は「川原議員から提出された修正案を議会運営委員会で審議します。」時間を延刻する。(最終審議の日の開始時間が遅く、15時は問題。せめて13時からにすべき)   

傍聴者意見=本議会で提出させ、今から修正案の審議はないでしょう。結局この審議に50分もかかり、議会は無駄に空白時間を費やしました。修正案は前日に提出しましたから、その時に事務局で不備のチェックをするのが、当たり前でしょう。50分もの間、議員たちは川原議員が提出した1枚の修正の申請書と3枚の修正した予算表を見ても是非が理解出来ず、予算書のベテラン総務課職員に事細かく見てもらう羽目になったのですね。金額の間違いはなかったようです。しかし不備ありで、議会が受け付けなかったのです。議会が指摘した不備は、款合計と最終歳入合計(議員必携では求めていない)が記載されていません。それは最初のページで大枠の歳入歳出を示しています。修正をかけなかった施設備品代100万円も足せと言われましたが、川原議員たちが修正しなかった金額が必要ですか?7憶9800万円の合併特例債と町の財源5500万円を増築工事に使わせないための修正です。ただ、地方債の年度末現在高の調書は見逃していましたねこの不備なら提出日にすぐ修正出来ます。それを当日まで放置し、議長は「この不備について審議中に書き直すか?」恣意的発言では、同様に川原議員が小休を取り、同じく50分頂き、修正案の書き直しをすればOKでしたよね。無駄な流れを作ってしまった議会事務局と議長は自らの責任を感じているのでしょうか。議会が円滑に流れるのは、事務局と議長の肩にかかっています。議会は何が起こるか分かりません。議会開始時間はやはり、午前10時でしょう。とは言っても、修正動議は拒否され、採決は2名対11名で可決。これから事業は動き出します。この工事は議会の可決により執行されます。今後合併特例債の使途に問題がないか、国からの会計検査が入った場合、問題が生じる恐れはないのでしょうか。以前、地方創生臨時交付金の使途が不適切で、5億3000万円国に返還した自治体がありました。地方創生関連は、他にもいくつか国への返還事例を聞きました。そう仮定すれば、賛成した議員には可決責任が生じます。

 たとえ少数でも、反対意見を議会の中で主張する(討論)機会は、動議提出の規定人数が揃えば当然与えるべき。事務局職員の職責として書類作成の協力は、議員必携にも書かれている。今まで、東みよし町では、予算の修正動議は提出されたことが無いという。と言う事は、反対する議員はその予算全体を否決するつもりで反対することになる。今回、当初の年間総額予算を反対するというのは、時間をかけて審議した議員の立場からして好ましくない判断である。議員がむやみに反対する行為には、逆に、事務局から修正案を提出して予算の審議に臨んで欲しいとアドバイスしてもいいのではないか。経験の浅い議員に修正案の作成を教える立場であってほしいと思う。事務局職員も初めての経験なら基本の議会規則は共に学ぶことが必要ではなかったかと思う。他の議会と比べてみれば、議会規則に反した流れで運営している部分は少なからずある。実は、上板町議会も他町から傍聴に来られ、これは改善したほうが、と言われた部分があった。各議会のやりかたというものに細かい部分で違いはあっても、基本は崩してはいけない。議会という部署は執行部局とは別の組織体制であり、議会の二元代表制が成り立つよう、議事が円滑に流れるよう、事務局、議長、また各議員には求められている。住民の負託により代表として選挙で選ばれた各々の議員は、審議において、住民のため、未来の町を思い、1票を投じなければならない。

今回東みよし町議会の傍聴で疑問点。一つは討論である。討論は誰でも発言しなさいと議長はいわれたが、討論は「標準会議規則第6章第52条、議長は最初に反対者を、次に賛成者と反対者を交互に指名して発言させる。」とある。二つ目は、予算修正動議の提出について。動議の成立は「標準会議規則第2章第16条17条1.修正の動議を議題とするには2人以上の発議による2.その案を添えて議長に提出」とある。なので、本議会に提出するまでに、修正案が適正なものか事務局の確認があってしかるべきと思う本会議に提出出来た時点で、動議の成立に至っている。議会運営委員会で修正案の審議は必要なく、議会の日程に追加することを議長の発言で出来るはずである。

東みよし町議会の傍聴(2024年3月12日)NO,3

総務厚生常任委員会 

日程 12日 10時~開催

 坂本正一委員長 米本恭助副委員長(福田議員・川原議員・川原勝一議員・三好議員・安藤議員)7名 

 議員の傍聴が4名(松下議員・増井議員・吉田議員・横関議員)一般2名 東みよし町は一般住民の傍聴を許可(これはGood) 

 

今回の委員会での注目の審議は請願書が提出された庁舎増築工事に関する事業費ここのみの審議について記述する

 

川原進議員質問=(請願書の紹介議員であり、当初質問から疑義を持っての質問合併特例債を使っての事業であるが、国の基準は満たされていない。よって、県の事業認定を受けられず、場所の変更をした経緯がある。それでもなお、県には事業認定もらっていない状態で進めているのか?

総務課長答弁「事業認定は受けておりません。」(問題発言)

川原議員質問=国の基準が守られていないのに、国の会計検査があった場合問題にはならないのか?

総務課長答弁「私自身、特段影響はないと思う。」(問題発言)

川原議員質問=問題があるから県も認定しないのでは?

総務課長答弁「絶対とは言い切れません。」(問題発言)川原議員の質問が深掘りしてきたため、ここで市長が答弁に手をあげる。

町長答弁「町のすることに対して県がどうこうと言う事はない。」(問題発言)

川原議員=この事業は、動き出した物は止められんという考えの答えで、庁舎関連事業に対しては反対する。当初予算の中でこの事業費、整備監理委託料2600万円、庁舎増築請負工事費8億2700万円を修正するため動議提出する。事務局にはよろしく頼みます。

 

傍聴者意見=確認のため、休憩中に総務課長に議員が修正する事業名と金額を間違いないか問わせて頂いた。その時、課長の隣に座っておられた町長は委員会室を退席し、隣室から「課長ちょっと」と、傍聴者と話をさせないよう呼ばれた。東みよし町の課長や事務局長は親切丁寧だが、組織構図があり、反町長派議員に対しての取り扱い態度は、いかがなものかと思う点があった。

今回、事務局は修正動議を提出するといった議員に対して、修正案を作成する協力は出来ないと言われたそうだ。事務局もそのような動議は取り扱ったことが無いので分からないといわれたと。こんな非協力的な事務局もあるのかと驚いた。議会の中で行われるすべての行為に関して精通することが求められる。初めて経験する事なら、事務局として知っておくべき、学ぶべきことだと考えなかったのか。悲しい。それでも2人の議員は議員必携を参考に、出来る限りの努力をした。

東みよし町議会の傍聴(2024年3月8日)NO,2

庁舎統合建設等特別委員会(2018年設置)

日程 8日 15時~ 中川祐司委員長 安藤孝明副委員長(全議員)

〇三加茂庁舎の北側駐車場に増築する新庁舎の設計内容を示した。鉄骨3階建て延べ1833㎡整備費12憶8200万円。新庁舎は職員70人程度が勤務。駐車場は新庁舎の西側に30台分を確保する。庁舎整備費は年度をまたがり支出するため債務負担行為を設定。議会閉会審議には、資材高騰により追加の補正予算約7900万円を提出するという。

〇庁舎増築事業は、一部住民が経過内容の不備を見つけ、納得のいく説明を求めていた。東みよし町全体で均衡のとれた町づくりが出来ていない事にも批判があった。また、合併特例債を利用して進める事業なので、総務省の基準を満たさなければならない。しかし、見直しをしたにも関わらず、合併後の東みよし町に相応しい庁舎の延べ床面積ではなかった。基準を超える面積に異を唱える中で、偏った行政運営に対して、広く住民の疑問が団体の設立に発展した。住民団体「合理性があり国民県民が納得できる庁舎計画を求める会」は定例会に向けて庁舎計画の見直しを求める請願を提出した。それで、特別委員会は提出された請願書を採択するか否かを話し合った。この時の傍聴者は7人。請願書の紹介議員は2人。

川原進議員=(請願書の読み上げ)請願の内容の中で、県への情報公開を求めたところ、合併後の庁舎の延べ床面積が増築することによって、総務省の基準を大幅に増加することと、立地場所が浸水地区に指摘されている事は早期に検討されるべき問題点であるとされていました。いったい合併特例債とはどのような意図で組まれた地方債なのか?合併した東みよし町は、地区地区に残る公共施設についての対応が遅れている。先を見て、庁舎が老朽化する20年後にこの場所を移転することで安全を確保出来る災害に強い建物として、今ではなく先の事業とする事が一番良い方法と思います。私のように年のいった議員ではなく、もっと若い議員がこのことに気づき、未来を考えてほしいです。請願書に賛成をしてほしいと訴える。

吉田悦子議員=合併特例債をどの様に使うことが求められているのか考えて欲しいと思います。全体を見渡せば、合併したことで統廃合しなければならない公共施設はあり、地区の核になる場所の公民館などは改修工事が急がれる所もあります。合併特例債の使い方が中央にばかり目を向けて、全体を見ていません。災害マップを見ても、浸水地区に指定されていることは明確になっています。その問題を無視して、町長の公約だから、進んでいる事業だから、という理由で工事が遅れてはならないと進めるのは納得出来ません。前回の町議選で多くの若者議員が誕生したのは、住民の多くが東みよし町を慣例にとらわれない、新たな町に変えて欲しいとの思いが強かったからに他なりません。考えてみてください。不備のある事業費を指摘した、多くの住民の請願を認めてほしいと訴える。

それに対し「請願書」を承認しかねる議員たちとして、吉田議員が指摘した若い新人議員たちが、4人とも請願に反対する立場の討論をした、面白い場面となった。しかも、4人共同じように、「話がここまで進んできた事業を中止するわけにはまいりません。私は何人もの住民からこの事業を早く進めて庁舎を建ててと、言われています。」「選挙で公約として訴え当選された町長で、住民からの負託も受けての事業です。進めるべきです。」と、請願反対の意見を口々に唱えた。

傍聴者意見=請願書では、合併特例債の基準違反がある点について問われている。この問題点に対してその根拠を示す討論が必要。そのような問題点には触れずに、ただただ進めてきたものを簡単には中止出来ないとの意見では、請願内容の通り「議会の審議事態に疑義がある」ことは当然だと考えられる。しかしながら、ここまで進んでくると賛成・反対の立場をそう簡単に変えることが出来ない、立場だけで議員は判断している様にしか見えない。東みよしの将来を考えて住民のために判断をすべきなのに、今しか見えていない。大切なのは子供たちに希望の持てる町を残していくのが今の議会に与えられた使命だと思う。子供たちが残ってくれるような町づくりを目指して頂きたい。