板野町議会の傍聴(2024年6月13日)no.2

一般質問(3名) 

根ケ山議員=農業振興の計画・防災対策の状況(避難行動支援・建築危険度判定・水道管の耐震)

三原議員=住民主体の防災訓練・家具転倒防止に補助・ゴミ処理施設移転の遅延問題(遅延期間の処理方法・新施設の予定地とトラブル)

石田議員=道の駅の災害時の運営・井戸水協力体制・補聴器への補助・国保とマイナカード 

三原議員の一般質問

 1市2町での組合事業「ゴミ処理施設移転問題」で、施設建設の遅れに対する2年8ヶ月の処理について。担当課長答弁「中央広域でプロポーザル法式により業者側からの提案により業者選定する。」副町長答弁「この方式では、受注者側は価格ではなく高度な技術を企画提案していただく。議員の言うように、埋め立て処理は省き焼却の方向で来月以降8月中には選定する。」プロポーザル方式が適切な方法なのか?この事業に高度な技術が必要なのか?見積もりを取った段階で、その業者ありきとはならないのか?「・・・・」 新施設の予定地に対する状況は。担当課長答弁「7自治会からは同意を頂き進めている。トラブルがないよう進めていく。」

傍聴者の意見=昨年の傍聴時、議員の質問に対し町長が全く答弁しませんでした。今後の方向性など質問によれば長が答えるのが自然と思われるものでも、担当課長が答弁されました。反体制にある議員に答弁しない首長は他でも聞きます。が、住民からは逃げているとしか映りません。直接玉井町長に「答弁しないのか」と問うと「しない」と返事。本来一般質問は自治体の方向性を首長に問うもので、原則首長が答弁するべきなのです。その上で、具体的な現状を担当課が答えます。しかし今回、三原議員の再問で「今後検討して頂けるか」に対し、総務課長と小声で話し込んだのち玉井町長が答弁に立ちました。それでこそ、再問した価値があると思いました。内容は議員が望むものではありませんでしたが、これが議会本来の流れでしょう次は議員がもっと情報収集して、再度同じ質問に臨んで行政を動かせて欲しいと思いました。

 ゴミ処理施設移転問題では、再問で切り込んで欲しい部分がありました。組合側が見積もった、の答弁に「何業者で相見積をしたのか?」(見積もりも複数の業者から取る)聞いて欲しかった。また、トラブルが無いよう進めるの答弁に「具体的な想定をしておくべきで、想定出来るトラブルを答えてほしい。一つひとつに対応策を講じておくことは防災訓練と同じだと思われるが。」と再問すれば、質問が充分に活きてくると思いました。一番問わなければならないのは、これまで1市2町の立ち位置に隙間を作りすぎているのではないかということ。副管理者として、阿波市を中心にどれだけ支えてきたのか、組合の動きをどれだけの時間を共に取り組んできたのか、副管理者としての責任を問い詰めて欲しかったです。これは、上板町議員も出来ていなかったのでとても残念に思いました。でも、広い見識で住民の立場に立った質問を聞くことが出来ました。

 結局は約3年近くの遅れを出したことは、要らぬ事業を増やすことになりましたから。これは、副管理者だけではなく議会議長・副議長も組合に参加していました。議会にも遅れた責任はあるのです。よって、ゴミ処理施設の年1回8月の住民説明会は議員も参加するべきです。また、組合議会も大変な時を迎えているのですから、各議員は進んで組合議会の傍聴にも行くべきです。どのように話し合われているのかを。住民の不満が大きいことを充分認識出来ていないため、20年過ぎてもどうにかなるわという余裕の気持ちがあった事実も事業の遅れを招いた要因だ思います。これは上板町議員の口から聞こえた事実です。また、今年5月19日、2回目の吉野町住民説明会でのこと。阿波市議3人(阿部市議・松村市議・三浦市議)も参加されていました。が、不満や要望を訴える市民に対して、聞こえるような笑いを繰り返し「昔のことをいつまでも言よる。」等と口走ったのです。公の立場の議会議員が、失礼極まりない言動です。条例や規則、契約を原理原則において審議する立場の議員が、よくその様な無責任なことが言えたものだと飽きれてしまいました。本議会の委員会の報告では、いつも慎重に審議した結果という言葉を使っています。本当に慎重にあらゆる情報からみて適正だと判断しているのでしょうか。議員は、審議の基準がどこにあり、議員の使命とは、責任とは、住民代表としての立場を考え是々非々の判断をして頂きたいと思いました。